アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港
アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港(アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハスくうこう、スペイン語: Aeropuerto Adolfo Suárez Madrid-Barajas[2][3]、旧称および通称はマドリード=バラハス空港) テンプレート:Airport codes は、スペインの首都マドリードにある国際空港。1928年に開港した。乗降客数では世界で10位となる空港である(2007年)[4]。
空港ターミナルのあるバラハス(Barajas)は、マドリード市東部の行政区で、市の中心街からは北東方向に位置する。しかし飛行場はアルコベンダス、サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス、パラクエージョス・デ・ハラーマへも延長している。
Contents
歴史
開港から2014年に至るまで
1927年に建設開始され、1931年に完成し、1933年に初めて商業飛行を開始した。 1944年に2つ目の滑走路が完成した。 1954年、当時の国内線ターミナル(今のターミナル2)が完成し、貨物運航が開始された。 1965年にこの空港に名付けられた地にちなんでマドリード=バラハス空港と改名された。 1971年、ジャンボジェットの商業飛行運航開始に合わせ、国際線ターミナル(今のターミナル1)が開業した。1974年、イベリア航空は当空港とバルセロナとの間に今の国際線国内線乗継便の運用を開始し、現在も運用に至っている。 1982年、ワールドカップ開催に合わせ、今のターミナル3が1980年に開業した。 2000年空港利用者数は、年間70万人を突破し、3つ目の滑走路と、新たな管制塔の建設を開始した。 さらに、新たに2つの滑走路を建設し、その一つにオープンパラレルを設置した。 2006年にターミナル4が開業した。
2014年の改名
2014年3月26日、空港名を「アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港」(スペイン語: Aeropuerto Adolfo Suárez Madrid–Barajas)に改名するという勧業省の省令が出された[3]。2014年3月23日に死去した、民主化移行後のスペインで最初の首相でスペイン民主化の立役者の1人としても知られるアドルフォ・スアレス・ゴンサーレスの功績をたたえるためである[5][6][7][8][9][10]。
就航航空会社
ターミナル1、2,3は主に航空連合スカイチーム、スターアライアンスに所属する航空会社が乗り入れしている。 ターミナル4は主に航空連合ワンワールドに所属している航空会社が乗り入れている。 但し、エア・ヨーロッパは複数のターミナルを使用しているため、本稿では就航先のみ表記する。
複数ターミナル乗り入れ航空会社
ターミナル1
※その他、ライアンエアーなどが就航している。航空会社 | 目的地 |
---|---|
アエロフロート・ロシア航空 | シェレメーチエヴォ国際空港(モスクワ) |
エアリンガス | ダブリン空港(ダブリン) |
アルゼンチン航空 | エセイサ国際空港(ブエノスアイレス) |
アエロメヒコ航空 | メキシコシティ国際空港 |
エア・カナダ | トロント・ピアソン国際空港 |
ユナイテッド航空 | ニューアーク・リバティー国際空港 |
中国国際航空 | 北京首都国際空港、グアルーリョス国際空港(サンパウロ) |
北京首都航空 | 杭州蕭山国際空港 |
中国東方航空 | 上海浦東国際空港 |
キャセイパシフィック航空 | 香港国際空港 |
大韓航空 | 仁川国際空港 |
エティハド航空 | アブダビ国際空港 |
サウディア | キング・アブドゥルアズィーズ国際空港(ジェッダ)、キング・ハーリド国際空港(リヤド) |
ターキッシュ・エアラインズ | イスタンブール国際空港 |
エチオピア航空 | アディスアベバ国際空港 |
チュニスエア | チュニス・カルタゴ国際空港 |
エア・インディア | インディラ・ガンディー国際空港 |
ターミナル2
航空会社 | 目的地 |
---|---|
[[ファイル:テンプレート:Country flag alias GRC|border|25x20px|テンプレート:Country alias GRCの旗]]エーゲ航空 | アテネ国際空港 |
ブリュッセル航空 | ブリュッセル国際空港 |
LOTポーランド航空 | ワルシャワ・ショパン空港 |
ルフトハンザドイツ航空 | フランクフルト国際空港、ミュンヘン国際空港 |
TAPポルトガル航空 | ウンベルト・デルガード空港(リスボン) |
スイスインターナショナルエアラインズ | チューリッヒ空港、ジュネーヴ空港 |
ターミナル4
市内へのアクセス
- マドリード地下鉄8号線(中心広場へのプエルタ・デル・ソルに行くには2回乗換えが必要)
- リムジンバス アベニーダ・デ・アメリカ方面
- 2011年9月にはセルカニアス(スペイン国鉄の近郊路線)C-1線が空港に乗り入れ、チャマルティン駅およびアトーチャ駅の両中心駅まで乗り換えなしで移動可能になった。また、プエルタ・デル・ソルにも、チャマルティン駅乗換えで行くことが可能。
関連項目
- スパンエアー5022便離陸失敗事故
- マドリード・バラハス空港地上衝突事故
- アドルフォ・スアレス - スペインの政治家。2014年に死去したことに伴い、彼の業績を称えてスペイン政府がスアレスの名をバラバス国際空港に付けた[11]。
- マドリード=バラハス空港ピープル・ムーバー - 2005年より新ターミナル4 - 新ターミナル4サテライト間を連絡している新交通システム。
脚注
- ↑ MdN編集部 『一度見たら忘れない奇跡の建物 異彩を放つ世界の名建築100』 エムディエヌコーポレーション、2017年。ISBN 978-4-8443-6644-7。
- ↑ テンプレート:Cita web
- ↑ 3.0 3.1 “Orden FOM/480/2014, de 24 de marzo, por la que se modifica la denominación oficial del aeropuerto de Madrid-Barajas.”. Boletín Oficial del Estado (スペイン政府) (74). (2014年3月26日 ). ISSN 0212-033X .
- ↑ 規模別の空港一覧を参照
- ↑ “Presidente de la Transición”. El País. (2014年3月24日) . 2014閲覧.
- ↑ “Adolfo Suarez, artisan de la transition post-franquiste, est mort”. Le Monde. (2014年3月23日) . 2014閲覧.
- ↑ “Murió Adolfo Suárez, el piloto de la Transición española”. BBC. (2014年3月23日) . 2014閲覧.
- ↑ “España llora a Adolfo Suárez, el hombre de la Transición”. BBC. (2014年3月23日) . 2014閲覧.
- ↑ “El último adiós a Adolfo Suárez, el piloto de la transición”. BBC. (2014年3月23日) . 2014閲覧.
- ↑ “Muere Adolfo Suárez, el presidente de la Transición”. BBC. (2014年3月23日) . 2014閲覧.
- ↑ 「スアレス空港」に改名=故元首相たたえる-スペイン 時事通信 2014年3月25日閲覧
外部リンク
- アドルフォ・スアレス・マドリード=バラハス空港 公式サイト(スペイン語、英語)