アスカラポス
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アスカラポス (古希: Ἀσκάλαφος, Askalaphos, ラテン語: Ascalaphus) は、ギリシア神話の人物である。主に、
の2名が知られている。
アケローンの子
冥界の河神アケローンとゴルギューラ[1]、冥界のニュムペー、オルプネー[2]、あるいはステュクスの子[3]。
ハーデースにさらわれたペルセポネーが柘榴を食べるのを目撃し、証言した。このためペルセポネーは1年の3分の1を冥界で暮らさなければならなくなった。デーメーテールは怒ってアスカラポスの上に大岩を置いた。後にヘーラクレースがアスカラポスを助け出したが、デーメーテールはアスカラポスを不吉な鳥ミミズクに変えた[4]。オウィディウスはペルセポネーがアスカラポスをミミズクに変えたという。
アレースの子
アゼオスの子アクトールの娘アステュオケーとアレースの子で、イアルメノスと兄弟[5][6]。プリクソスの子孫にあたり、イアルメノスとともにオルコメノスを支配した[7]。ヘレネーの求婚者の1人[8]。一説によるとアルゴナウタイの1人[9]。
トロイア戦争ではオルコメノス、アスプレドンの軍勢30隻を率いて参加した[5]。クレータ島の武将イードメネウスがアイネイアースの義兄アルカトオスの遺体をトロイア軍と争ったときに加勢したが、デーイポボスの投げた槍が外れてアスカラポスを殺した。そのため今度はアスカラポスの遺体をめぐって両軍が争い、武具を奪おうとしたデーイポボスはメーリオネースに傷つけられ、ポリーテースに助けられて退却した。このときアレースは息子の死を知らなかったが、ヘーラーがアレースに伝えると、アレースはひどく嘆き、ゼウスの意思を無視して仇を討ちに行こうとしたが、アテーナーがそれを止めた[10]。 テンプレート:プレスボーンの系図