もののけ姫
もののけ姫 | |
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監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
製作 | 鈴木敏夫 |
製作総指揮 | 徳間康快 |
音楽 | 久石譲 |
主題歌 | 米良美一「もののけ姫」 |
撮影 | 奥井敦 |
編集 | 瀬山武司 |
制作会社 | スタジオジブリ |
製作会社 |
徳間書店 日本テレビ放送網 電通 |
配給 |
東宝 ミラマックス Alliance Films |
公開 |
1997年7月12日 1999年10月29日 1999年11月26日 2001年10月19日 |
上映時間 | 133分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
製作費 | 21億円 |
興行収入 | 193億円[1] |
配給収入 | 113億円[2] |
『もののけ姫』(もののけひめ)は、スタジオジブリ制作の長編アニメーション映画作品。監督は宮崎駿。1997年(平成9年)7月12日公開。宮崎が構想16年、制作に3年をかけた大作であり、興行収入193億円を記録し当時の日本映画の興行記録を塗り替えた。
映画のキャッチコピーは「生きろ。」で、コピーライターの糸井重里が考案した。主題歌「もののけ姫」(作詞 - 宮崎駿 / 作曲・編曲 - 久石譲)を歌う米良美一は、女性のような高い声で歌うカウンターテナーが話題になり、この作品によって広く認知されるようになった。声優は『平成狸合戦ぽんぽこ』のおキヨの石田ゆり子、『紅の豚』のマンマユート・ボスの上條恒彦、『風の谷のナウシカ』のナウシカの島本須美とアスベルの松田洋治といった過去のジブリ作品にも出演した者が起用されている。
なお、1980年(昭和55年)に宮崎駿がアニメ企画案のイメージボードとして構想した同名の作品があり(『宮崎駿イメージボード集』。ISBN 9784061080683。1983年に収録)、1993年(平成5年)にそれを基にした絵本(『もののけ姫』。ISBN 4198600406。)が出版されているが、本項目が解説する作品と直接の関連性はない。
Contents
あらすじ
中世(室町時代の頃)の日本。エミシの村に住む少年アシタカは、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治したが、最後の悪あがきから右腕に死の呪いを受けてしまう。その正体は、何者かに鉄のつぶてを撃ち込まれ、人への憎しみからタタリ神と化した巨大なイノシシの神(ナゴの守)だった。アシタカは呪いのため村を追われ[3]、呪いを絶つためにもイノシシが来た西の地へと旅立つ。
旅の道中、乱妨取りに奔る地侍との戦いや、謎の男ジコ坊との出会いを経て、アシタカはジコ坊から聞いた神が住むという深い森がある地に向かう。アシタカは山奥で倒れていた男達を助け、彼らの村へ連れて帰る。その村はタタラ場と呼ばれる、鉄を作る村であるという。そこを治めているエボシという女は、石火矢と呼ばれる火砲を村人に作らせ、山に住む"もののけ"や、村の鉄を狙う地侍たちから村を守っていた。アシタカが助けた男達も"もののけ"に襲われたもので、呪いを与えたイノシシの神に鉄のつぶてを撃ち込んだのもエボシだという。彼等は鉄を作るために自然を破壊している自覚はあったが、シシ神に力を賜り大きな力を得た動物、即ち"もののけ"達を快く思っていなかった。アシタカは、これ以上憎しみを広めるなとエボシに忠告するが、村人達にとってのエボシは、生きる希望を与えてくれる女性でもあった。
そのエボシの命を、"もののけ姫"が狙いにくる。その正体は山犬に育てられた人間の娘、サンだった。窮地に陥ったサンをアシタカは救うが、同時に彼は瀕死の重傷を負ってしまう。倒れながらもアシタカは、生きろ、とサンに語りかけるが、人を憎むサンは聞く耳を持たずに、助けてくれたアシタカを殺そうとする。しかし、アシタカから美しいと言われたサンは、動揺して思いとどまる。
サンはアシタカを、生と死を司る神、シシ神の前に連れて行く。シシ神はアシタカの傷を癒し、それを見たサンはアシタカを生かすと決める。サンはアシタカを介抱するうちに、しだいに彼に心を開いていく。アシタカも、森と人が争わずに済む道は無いのかと、思い悩む。
そのころタタラ場には、エボシにシシ神殺しをさせようとする怪しげな装束の男達が集結していた。彼等を率いるのはジコ坊である。男達は天朝よりシシ神殺しを許可され、不老不死の力があると噂されるシシ神の首を狙っており、エボシ達もまた、森を切り開くのをもののけ達に邪魔されぬよう、それに協力したのである。タタラ場を出発したエボシ達は、人間との最終決戦を行おうとするイノシシの大群と大戦争をはじめる。ところが、エボシが留守にしたタタラ場は、鉄を狙っている侍の集団に襲われてしまうのだった。
アシタカはエボシに戦いをやめて村に帰るよう伝えるが、エボシはかまわずシシ神殺しに向い、遂にその首をとる。するとシシ神の体から不気味な液体が大量に飛び散り、それに触れた者たちは死に、木は枯れてしまう。やがて液体は津波のような勢いで山を埋め尽くし、森は枯れ果てて、タタラ場も壊滅してしまうのだった。サンは森が死んだと絶望し、人間に対する憎しみを爆発させる。しかし、アシタカはまだ望みはあるとサンを説得し、二人は協力して、シシ神の首を持って逃げようとするジコ坊を押しとどめ、首をシシ神に返す。
シシ神は首を取り戻したが、朝日を浴びると同時に地に倒れて消える。その風が吹き抜けると、枯れ果てた山には僅かながら緑が戻り、アシタカの腕の呪いも消えた。アシタカは好きだが人間を許すことはできないと言うサンに、アシタカは、それでも互いの世界で共に生きようと語る。エボシもタタラ場の村人達に、新たに良い村を作りなおそうと語りかけるのだった。
登場人物
- アシタカ
- 本作の主人公。17歳。ヒイ様からは「アシタカヒコ」と呼ばれている。ヤマト(大和)との戦いに破れ、北の地の果てに隠れ住むエミシ(蝦夷)一族の数少ない若者で、王になるための教育を受けた、一族の長となるべき少年であり、それにふさわしい気品をもつ。無口だが正義感が強く潔く[4]、村を襲おうとするタタリ神に矢を放ち、命を奪う事と引き換えに死の呪いをかけられる。それがきっかけとなり、村を追われる。
- 右腕には呪いの印である痣があり、「爆発的な力[5]を与える代わりに、少しずつ命を奪っていく」というものである[4]。狩りで鍛え上げた、弓の扱いと高い身体能力を持つ。また、タタラ場の女性たちから興味を持たれており、トキいわく「いい男」である。
- ヤックル
- アカシシと呼ばれる大カモシカ。主人はアシタカであり、彼とはいつも一緒。サンやモロの子達と親しくなる。利口。
- カヤ
- エミシの村の娘。13歳くらい。アシタカを「兄様」と呼ぶが、実の兄妹というわけではない。本当は里公認のアシタカの許嫁だった[6]。アシタカが村を出て行く際には、エミシの乙女が変わらぬ心の証しとして異性に贈るならわしのもの[7]である玉(黒曜石)の小刀を贈った。この小刀は後にサンへ贈られた。
- ナゴの守
- 猪神。山にある砂鉄を狙ったタタラ者達を退けていたがエボシたちの放った銃弾により傷を負い、祟り神になってアシタカの村を襲った。アシタカの放った矢によって致命傷を負うが、引き換えに死の呪いをかける[4]。最期は人間への憎しみを吐きながら息絶えた。
- ヒイ様
- エミシの隠れ里の老巫女であり、村をまとめている[8]。石や木片などを並べて吉凶を占う。呪いを受けたアシタカを占い、西へ向かうよう告げる[4]。
- サン
- 本作のヒロイン。15歳。もののけ姫。犬神(山犬)に育てられた人間。かつて山を汚した人間が生贄として差し出した少女。不気味な土面を付け、自然を荒らされた恨みから、巨大な山犬に跨り、タタラ場やエボシ御前に何度も襲撃を繰り返す。アシタカに出会い、荒ぶる神々と人の間で心が揺れ動く[4]。アシタカが、シシ神に助けられた際には、彼を手助けした。
- 名前は、1980年に宮崎駿がアニメ企画案として構想した作品のヒロインが「三の姫」(三番目の姫)だったことに由来する[9]。
- 映画のラストではアシタカのプロポーズに答えている[7]。監督いわく「(あの後)ふたりはしょっちゅう会っている」。
- モロの君
- 二本の尾を持つ白く大きな三百歳の犬神。人間に捨てられたサンを育て、娘として愛している。人語を解し、高度な知能と強靭な力を持つ。犬神として恐れられているが、性格は争いを好まない子供想い。シシ神の森を侵すエボシ御前を憎み、命を狙っている[4]。サンと同様に人間を嫌っている。最期は、完全にタタリ神になりかけた乙事主との戦いで力尽きるが、死に際、体から分離し首だけになりながらも、執念でエボシの右腕を食い千切り、飛び散ったシシ神の体液に飛び込んだ。
- 乙事主(おっことぬし)
- 四本牙を持つ巨大な白い猪神。五百歳の最長老。老齢のために目はすでに見えないが、嗅覚と洞察力が鋭く、ジコ坊達の偵察部隊を見抜いた。一族であるナゴの守の死を受け、鎮西(九州)からシシ神の森を守るために海を越えてやって来た。他の猪神を率いて、人間に大攻勢をかける[10]。モロの君とは旧知の間柄で良い仲だったが、百年ほど前に別れた[11]。終盤、一族を引き連れて人間達と戦うも重傷を負い、錯乱状態となりタタリ神へと変貌を遂げていくが、最期は、完全にタタリ神になる前に、シシ神に命を吸い取られた。名前の由来は、宮崎の別荘があった長野県富士見町の乙事から(下のエボシ御前、甲六なども)[12]。
- モロの子
- 人語を解する2頭の犬神の兄弟。サンを乗せ、共に人間と戦う[4]。
- エボシ御前
- 深山の麓で、タタラ集団を率いる冷静沈着な女性。サンと互角の剣戟を繰り広げる実力を持ち、山犬の特性を知り戦略を立てるなど頭も切れる。山を削り、砂鉄を沸かし、鉄を打ち、石火矢をも造りだすが、それが今回の争いの元となる。売られた娘達を買い取り、本来は女人禁制のタタラ場で仕事を与えている。社会からの異分子をも人として扱う徳を持ち、タタラ場の人々に敬われかつ慕われている[10]。一方で必要とあらば、タタラ場の人間をも見捨てたり、敵対する者には容赦がなかったりする。過去に人身売買され、倭寇の頭目の妻にされるも、次第に組織を支配するようになった後、頭目を自らの手で殺害し明の兵器と共に日本へ帰ってきた[13]。
- 終盤でジコ坊と共に部下を引き連れて、シシ神狩りに向かうが、石火矢でシシ神の首を落とした後、モロの君に右腕を食い千切られる。シシ神が消えた後は、これまでの自身の所業を反省し、生き残ったタタラ場の者たちと共に新しい村作りを決意した。
- 石火矢衆
- シシ神退治を条件に「師匠連」という謎の組織からエボシに貸し与えられた四十名の傭兵集団。柿色の着物に白い頭巾といった装束。明から輸入した石火矢を使い、もののけと戦う。ナゴの守を傷つけタタリ神にした。鉄や米の運搬時の護衛で、タタラ場全体の警備も務める[4]。終盤、飛び散ったシシ神の体液を浴びて多数が命を落とし、生き残った者はジコ坊と行動を共にしていた一人を除いて逃亡した。
- タタラ者
- タタラ場に住む製鉄集団。黒装束に身を包み、昼夜を問わず鉄を作り続けている[10]。
- ゴンザ
- エボシの側近。禿頭の大柄な男。牛飼いやワラット(藁徒:藁製の傘を被るエボシの護衛)の頭目。威張り屋かつ短気であり、アシタカを間者と疑うが、本人は全く真面目。トキには言い負かされている。エボシに惚れている[10]。泳げない。
- ジコ坊
- 物語の序盤、シシ神の森の存在をアシタカに教えた人物[10]。中年の小柄な僧体の男。実は謎の組織「師匠連」の一員で、その命令により、不老不死の力があるとされるシシ神の首を狙っている。唐傘連の頭領。石火矢衆の頭でもあり、狩人(ジバシリ)などをも動かす。
- アシタカと出会う時にアシタカがタタラ場に向かう途中の村で米を買う時に代金として砂金の大粒を支払った際に、他の人間が気づかなかった中で砂金であることを見抜くなど金品の知識は豊富である。何かとアシタカを気にかけており、多少なりアシタカには好感を持っているようである。しかし、シシガミ退治の知識には疎かったようであり、敵のイノシシ軍団のリーダーの乙事主のことを知らず、部下のジバシリの指摘で鎮西からやってきたことや四本牙で一族を引き連れてやってきたことを知る。
- 一本歯の高下駄を履きながら岩から岩へと身軽に跳躍したり、ヤックルと並走できるほどの俊敏さなど高い身体能力を持つ。基本的に自身が率先して戦おうとはせず実力を隠しているが、緊急時にはアシタカと渡り合えるほどの武術の手練れでもある。シシ神の首を取った際には一晩中走り回り、翌朝未明の日の出寸前までシシ神の体液から生き残ったわずかな部下の唐傘連などの人員とともに逃げ切った。
- 表立っては飄々とした性格であるが、エボシをシシ神殺しのために利用しようと部下を諭す一面もあるなど(一方のエボシもジコ坊達を信用仕切っていないことをタタラ場の女衆に打ち明けている)食えない男である。
- 唐傘連
- ジコ坊に付き従う謎の集団。ジコ坊と同じ赤白の着物及び頭巾の僧体といういでたち。常に巨大な唐傘をたずさえ、暗器や煙玉など忍のような技を使う。唐傘は柄と笠を分離する事ができ、柄は長い吹き矢となって毒針を撃ち込む。ジゴ坊の指揮下で、シシ神の首を狙って暗躍する。目的のためには手段を選ばない[10]。終盤、飛び散ったシシ神の体液を浴びて多数が命を落とし、生き残った者はジコ坊と行動を共にしていた二人を除いて逃亡した。
- 乙事主の猪軍団との戦闘において、味方戦力であるタタラ場の男衆を捨て駒にしたり、タタラ場が侍に襲撃されている事態をエボシに伝えるためにモロの子を救助しようとしていたアシタカに毒針を放つなど、タタラ場とその住民たちを全く顧みない言動のために男衆の反感を買い、アシタカに加勢した男衆に農具で殴られた者もいた。
- ジバシリ(地走り)
- ジコ坊に雇われた通常の狩人よりも山野の知識に長けた者達。もののけに人と見破られないよう獣の生皮を被ったり、その血を顔に塗るなど、特殊な術を使う[10]。その異相ぶりからタタラ場の人間達にも気味悪がられていた。シシ神への偵察中に怯えジコ坊にたしなめられた者がいるなど山の民として神を恐れる傾向が強い。描写されていないが、飛び散ったシシ神の体液を浴びて多数が命を落とし、生き残った者たちは、僅かに生き残った石火矢衆や唐傘連と共に一目散に逃亡した。
- シシ神(ディダラボッチ)
- 生命の授与と奪取を行う山の神。夜そのもので、神の中では下級に位置する[14]。新月の時に生まれ、月の満ち欠けと共に誕生と死を繰り返す。その首に不老不死の力があると信じられている。昼の姿は角が無数に頭頂部から生えた人面の鹿(蹄は無くダチョウのような脚)のような生き物で、水面を浮いて歩き地面では歩く度、足下で植物が一斉に成長しては枯れる。夜の姿はディダラボッチで、独特の模様と半透明な体を持つ。体内で青い光を放ちながら、夜の森を徘徊し[10]、森を育てている[15]。
- 猩々
- 猿神。ニホンザルより大型の霊長類。夜毎崩された斜面に集まり、森を取り戻すため木を植えようとする。森を奪った人間を憎んでいる[4]。人間を倒す知恵を得るために人間を食べようと考え、サンに重傷を負ったアシタカを渡すよう要求する。エボシと猪達の戦いの直後、森に入ってきたジバシリに慄き逃げ出す。
- 牛飼い
- タタラ場に住んでいる集団。牛を馴らし、米や鉄の運搬の仕事を担う[4]。
- 甲六
- トキの夫で牛飼いの一人。集中豪雨の中で米を運搬中、モロの子の山犬に襲われ谷へ転落し、川の中からアシタカに助けられた。ドジだが憎めない性格[10]。牛と共に谷に落下した際には右腕を骨折したが、シシ神の風を浴びた後は折れた腕が治っていた。
- 妻とともに女衆のタタラ場防衛隊に参加し侵攻してきたアサノ軍と戦うが、腕を負傷していて武器を使えず、戦力としては活躍していなかった。
- トキ
- タタラ踏みのまとめ役。ゴンザを言い負かし、夫にも愛情故のきつい言葉を投げつける[10]肝の据わった人物。女衆のリーダー的存在である。
- 病者
- タタラ場の別棟に住み、エボシが引き取り看病している。新石火矢の製造を任され、開発に成功する[10]。癩者。最後はシシ神の風を浴びて病が治る。
- 侍
- 鉄のためにタタラ場を狙う大侍(領主)・アサノ公方配下の武者達。下記の野武士と違い、完全武装で統率の取れた攻撃を仕掛ける[10]。ただし、アサノの使者はエボシの命令でトキ達女衆により追い払われた。後にタタラ場に侵攻してきたアサノ軍は、タタラ場の下の城郭を攻め落とし、多少の物資を略奪したが、直後にシシ神の体液が襲ってきたために全軍が撤退し、タタラ場もシシ神の体液で破壊焼失したので、ほとんど得られたものは無かった。
- 劇中では数人がアシタカとの戦闘で戦死しているが、矢を大量に撃つことが得意でヤックルの足に命中して負傷させている。
- コダマ(木霊)
- 一種の精霊で、豊かな森林に住む。白い半透明の体を持つ。森の中で迷ったアシタカを導くなど、特に人間に敵意を持っている訳ではないらしい[4]。キャラクターデザインは、森に何かいるのが見えるというスタッフの手によるもの[16]。
- 野武士
- アサノ軍とは直接関係はないが、アサノに唆されてタタラ場の鉄を狙い攻撃を仕掛ける噛ませ犬にされ、エボシ率いる石火矢衆に大敗する。爆風により手足を切断する兵や鎧ごと破壊され戦死する将などがいた。石火矢衆1名が矢を受けて倒れるなど、完全に一方的な戦ではなかった。
- アサノはエボシの戦力の強さを見たので、鉄を要求する和議を申し出るが、エボシの指示でトキを中心とする女衆が使者を拒絶し、激怒したアサノ軍は侍の大戦力で侵攻してくる。
宮崎監督による解題
主題
宮崎監督曰く、この映画にはやりたくて溜めてきた素材が三つも四つも入っている。絵コンテを読むと、エンターテイメント作品には通常不向きと思われる現代の厳しい課題が詰め込まれている。浦谷年良が整理すると、五つになる[17]。
問題が沢山入りすぎていてハラハラしますねと浦谷が水を向けると、監督は以下の通り語った。「解決不能な問題ですよね。今までの映画は、解決可能な小課題を作って、取り合えず今日はそれを超えたと、それをひとつのセオリーにしてきたんですけどね。それが映画の枠内だと。それでやると、現代で僕らがぶつかっている問題とは拮抗しないという結論が出たんじゃないかなぁ」[17]。
主人公の動機
監督の論では、日本の通俗アニメーションを腐らせている一つに「動機の喪失」がある。例えば、監督が以前チベット民話「犬になった王子」(文:君島久子、岩波書店)に触発されて描いた『シュナの旅』である。ヤックルに乗る主人公シュナは、自国を貧困から掬う穀物の種、「金色の種」を求め旅に出る。この旅の動機は崇高だが、貧乏というリアリティが無い中では「胡散臭い」ものでしかない。アシタカの旅には、観客が共感できる動機が必要だった。即ち「理不尽にも傷付けられ、呪われたと自覚した少年が、その呪いを癒す鍵を探して旅をする」ことである[18]。
更には、アシタカは自発的にではなく、村を追い出されてやむなく旅に出る。それは受難のヒーローというより、ヒーローであることを裏切り続けるアンチヒーローである。そしてヒロインのサンもまた、傷付いた自分を醜いと思っているアンチヒロインである。同じ物語を辿りながら、通常の主役であることを徹底的に裏返しにしていく[18]。
観客の予想を破壊すること
物語の図式は森と人界の対立。乙事主たちとエボシたちが激突する、ここまでは観客の予想図式と一致する。普通の映画ではこれで全部辻褄が合う、ただの宿命の対決となる。ここで予想を破壊する、宿命も何も無い、もっと暴力的な図式を提示する。乙事主たちとエボシたちがぶつかる、そのエボシたちの後ろから侍たちの大きな勢力が加わっている。更にそれが進行した形態として、侍たちが突出してエボシたちを飲み込み、乙事主たちと直接ぶつかっている図が描かれる[19]。
アシタカが事態に気が付いたときには、既にこの図式のようになっており、何故こんなことが起こったのだろう、という形で事態が転化していく。それはその中で翻弄されるアシタカの心境であり、それは観客と同じ次元になる。事件に気が付き、発生した順番の逆から出会って行くのが現代であるためである[19]。
過去の作品の否定
宮崎駿には、過去の自分の作品を一度徹底的に否定しなければ、本音で語ることはできないという思いが強烈にあった。スタジオジブリ作品への世間の期待について話が及ぶと、宮崎は(例えば自然保護に熱心なジブリなどの)期待に応えようとしてはいけない、一回期待を持つと、その期待を変えようとしないと返答した[20]。
「生きる」というイメージ
宮崎駿は以下の通り述べている。
百億の人口がねぇ、二億になったって別に滅亡じゃないですからね。そういう意味だったら、世界中の野獣は、もう滅亡、絶滅していますよね(笑)。そうですよ。元は百匹いたのに、今は二匹しかいないなんて生きもの一杯いますからね。そういう目に、今度人類が遭うんでしょ、きっと。でもそれは滅亡と違いますね。僕等の運命ってのは、多分、チェルノブイリで、帰ってきた爺さんや婆さん達が、あそこでキノコ拾って食ったりね、その『汚染してるんだよ』って言いながら、やっぱり平気でジャガイモ食ってるようにして生きていくだんろうなっていうね…まぁ、その位のことしか言えないですよね。それでも結構楽しく生きようとするんじゃないかぁっていうね、どうも人間ってのは、その位のもんだぞって感じがね…
— 宮崎駿、『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、136-137頁。
若者へのメッセージ
監督が言う「我々が直面している最大の課題」は、主人公アシタカの設定に集約されているという。今この世の中に生きている若者は、いわれのない、不条理な、肉体的にも精神的な意味も含めてババを引いてしまった人間達である。それは東アジア、アメリカやヨーロッパ、アフリカでも共通の運命である。その理由は、一人の人間が感じられる悲劇が、ローマ時代であろうと鎌倉時代であろうと同じ故である。人口が五百万人しかいなかった鎌倉時代の日本は、現代から見れば山紫水明、遥かに美しい所が多数存在したが、人間が悲惨の極みであったため、鎌倉仏教のような宗教が生まれてきた。破局の規模が大きいから悲劇が大きいというのは嘘で、一つの村が滅びることが、その人間にとっては全世界が滅びることに等しい、そういう意味を持った時代がある。その意味では人間が感じられる絶望も、その苦痛も量は等しい。恐らくそれは、歴史の様々な場所で感じ取られてきた。「ただ何となくスケールが大きいからね、こりゃ本当のドン詰まりと思っているだけで。でもそれが本当にドン詰まりなのかというと、そうは簡単に行かないことも、歴史は証明してるから」[21]。
浦谷年良はこの発言を以下のようにまとめている。現代の若者達は、意識の奥でみんなババを引いてしまったと感じている。自分は悪くないのに、何故か傷付けられていると感じている。マイナスの磁場のようなものを抱えている。その「心の空洞」に向かって「明るく元気に生きよう」「貧しさから抜け出して豊かになろう」と言っても通じない。こうした絶望、閉塞感を大きな歴史認識の中で捉え、考え直すことで「不条理な運命の中で生きる」ことを模索し、提示していく[20]。
なお監督は、物語のその後について、「アシタカとサンは、その後も良い関係を続けていく」、「アシタカは引き裂かれ、傷だらけになりながらも、サンやタタラ場のために努力し、それを曲げずに生きていく人物である」と語っている[22]。
舞台設定
世界観
本作は照葉樹林文化論の示唆を受けた世界観を舞台としている。参考とされたのは中尾佐助の『栽培植物と農耕の起源』であり、日本文化の基底が稲や稲作農民ではないことを明らかにする同書の内容が製作に大きく影響しているとされる[23]。本作では稲作農民に代表される平地の「定住民」とは全く別の生活圏を持つ「遍歴民(山民・海民・芸能民など)」が多く取り上げられる。『もののけ姫』は、遍歴民の世界で展開される物語である。叶精二によれば本作は日本映画で中世史をアウトサイダーの側から描くという、「時代劇の革命」を意図するものであり[24]、網野善彦は本作を「ずいぶん勉強した上でつくられている」と評している[25]。
エミシの村
かつて大和朝廷の支配に抵抗し、追われた人々。祭事の衣装や東北地方のマタギに似たアシタカの衣装、彼の使う「雅な椀」、娘の装束など、縄文時代の文化にブータンや北タイの焼き畑圏など照葉樹林文化圏の物が混ざった文化を形成している[26]。
エミシ(蝦夷)を宮崎駿は、大和政権とその支配下に入った稲作農耕民から追われて本州北部の山中に隠れ住んだ、焼畑・狩猟・採集・工芸を生業とする原日本人の残党と解釈している。村をまとめているのは、占いで物事を決めていくという女性(ヒイ様)である。神社の中で拝んでいるのは岩倉(岩の壁)、御神体である岩の塊である。カヤが抜いた、刀身が直線的で先が尖っている刀は蕨手刀という。柄の方には輪が付いている。東日本各地から出土しており、東北地方を中心に8世紀ほどまで作られていた。生活雑器だが武器にもなり、坂上田村麻呂と戦ったエミシの軍勢はそのような刀を持っていたと考えられている[27]。また、未婚の女性が守り刀を男性に渡すという行為は、『粉河寺縁起』にもみられるように求婚の証であり、カヤが決して戻ってくることのないアシタカに守り刀を渡すという行為は、カヤが一生未婚のまま人生を全うすることを暗示しているとする指摘がある[28]。
石火矢
劇中の石火矢は火銃が発想の源。中国、ヨーロッパのハンドカノンをエボシが改良した石火矢は少し火縄銃のようになっているが、まだ付け火のような棒で火を付けており、火縄銃のようにはいかない。火縄は硝酸を木綿の組み紐に染み込ませてあるもので、火を点けると灯っていき、ゆっくり燃える。それを瞬間的に吹くと、また少し火勢が強くなる。よって火縄銃を撃つ時は、構えてから息を急に吹き掛け、火縄を挟み込み、火蓋を開けて引き金を引くと火縄挟みが落ち、弾が発射される。その段階に到達していないため、後装になっている。弾と火薬が入っているものをそのまま入れて撃つことにより、先から弾を込めなくて済むようになっている。後装は古い大砲にあったものである。弾丸が入った部品に火薬を入れ、砲身に入れる。そして木の楔を打ち込み、点火して撃ち、楔を抜いてこれを引き出し、次弾を装填する[29]。
非人
非人は中世では柿色の衣を着た人々で、一般平民とは区別されている。神人・供御人とも呼ばれる。非人に関連して浦谷年良は、宮崎駿が尊敬する作家、堀田善衛の『定家明月記私抄』を引用している。「元来天皇家というものが、これらの遊女、白拍子、舞人、猿楽、さらには武芸を事とする武人などの芸能民とともに、各種の職人、広い意味での宗教人など、いわば非農業民、それを別の言葉で言いかえるとして、『遊手浮食』の徒、『無縁の輩』などの『道々の輩』、すなわちこれら路上の遍歴民を統轄し保障をする存在であったことを確認しておきたい」[30]。
着物
製作時にはヤックルの走りの分解図、カヤ達エミシの村の娘達の衣装、アシタカが扱うエミシの矢の形(鏃は黒曜石で三枚羽)など、細かい指定が大量に書かれていた。中でも特徴的なのが「帯の位置」である。現代では、古来の着物の常識が失われているため帯の位置は高くなっているが、本来はへそ下であると注意書きがされていた。一方、その下には「これは『七人の侍』の三船敏郎以来の結び方、アシタカだけに使う」とあった。これは主人公アシタカの「現代の若者性」「若さと未熟さ」といった暗示であるのか、と意味を問われた宮崎駿は「三船のあれは、子供だってことでしょ」と答えている。市場を行き交う人々や、特に、成熟した大人として描かれるジコ坊の帯の位置は低い[31]。
たたら場とエボシ御前
エボシのたたら場の構成員に対する態度は大きく2つに分かれる。戦争で人狩りにあって売られた女たちと、社会から差別を受けてきた癩者(ハンセン病患者)とみられる病者に対しては温かい手を差し伸べているのに対し、病者以外の男たちに対しては猪神やその配下の猪たちに対するおとりとして利用されて猪ともども吹き飛ばされて命を失うことを承知の上でシシ神退治に動員し、その最後の様子を眺めているなど、極めて冷淡な態度を取っている[32]。
だが、エボシは女たちに対しても重大な事実を隠している。それは、売られた鉄が武器に加工されて侍の手に渡り、戦争に用いられ、その結果、歴史学者の藤木久志が「奴隷狩り」と称した現象が引き起こされることである。つまり、女たちはエボシが作らせた鉄で作られた武器によって、奴隷として売られてエボシの下にやってきたのである。当然、エボシもこうした矛盾がいつかたたら場を崩壊させかねないことを認識していた。歴史学者の市沢哲はエボシがアシタカに告げた「私の秘密」の正体を社会的弱者である病者たちに新しい石火矢を作らせて同じ弱者である女性たちに持たせて侍の鎧を打ち抜かせていくことで侍の力を奪い、鉄が侍のために使われるシステムを打破することで矛盾を解消し、更に労働によって得られた果実の分配のあり方を変えていくという「国崩し」の実現を図ることとして捉え、森(=シシ神)との戦いはこの目的の中においては局所的なことに過ぎないとする[33]。
その一方で、エボシの出現はサンの位置づけを根本的に変えることになる。元々、森の神(=ナゴの守)に対するいけにえとして捧げられたサンは、エボシと石火矢衆によって森の神が倒され、巨大なたたら場が作られたことによって、いけにえとしての存在価値すら否定されてしまうことになる。宙ぶらりんの立場に追い込まれたサンに残されたのは、「もののけ」として生きる途しか残されていなかったのである[34]。
製作背景
これまで宮崎駿の監督した長編アニメは、おおよそ5万から7万枚ほどの作画枚数で製作されてきたが、本作では14万枚以上もの枚数が使用された。宮崎は「ジブリを使いつぶす」ほどの覚悟で桁外れの労力と物量を本作に投入したというが、以降の『千と千尋の神隠し』(約11.2万枚)や『ハウルの動く城』(約14.8万枚)、『崖の上のポニョ』(約17万枚)もほぼ同規模かそれ以上の枚数であり、スタジオジブリの制作体制そのものを刷新する結果となった。
スタジオジブリ最後のセル画と絵の具を使った作品となった。この作品でもサンの顔に付いた血糊やデイダラボッチを3DCGで作った他画面の多重合成も行われ、製作スケジュールの追い込みでデジタル彩色も一部使用されていたが、以降のジブリ作品は線画をコンピュータに取り込み、デジタル彩色の手法を用いるフルデジタル処理で製作されるようになった。
美術担当の男鹿和雄は、アシタカが住むエミシの村を描くために1995年に白神山地の取材に訪れている。青森県の鰺ヶ沢町、津軽峠、天狗峠、一ツ森町などを写真を撮ったり絵を描いたりしながら歩き回り、その時のイメージを作品にちりばめている。
作中で描かれる「神殺し」のモチーフは、小説『ギルガメシュ』からの影響であるが、過去に作者の梅原猛からアニメ化の要求があった際は、映像化するほど惹かれないとして断っている。本作を観た梅原は、似ているようで別物だと語っている[35]。
時代考証にはいくつか誤りがあるが、一つは当時の女性の髪型はポニーテールであったのに、本作では普通の髪型になっているなどと網野善彦に指摘されている。宮崎は完璧さは求めていないと話している[36]。
映画がほぼ完成したある日、鈴木プロデューサーのもとに宮崎が訪ねてきて「鈴木君、タイトル変えようと思うんだけど、『アシタカ𦻙記』[注釈 1]でいこう」ということになり話はそこで終了した。鈴木敏夫プロデューサーは直感的に「もののけ姫」というタイトルが気に入っていたので、テレビCMも「もののけ姫」のタイトルで強行して制作した。制作後、宮崎はタイトルが変わっていないことに気付いたが、特に問い詰めなかった[37]。
映画公開時のキャッチコピー「生きろ」は、糸井重里によるもの。完成までには糸井と鈴木敏夫プロデューサーの間で激しいやり取りがあり、没になったコピー案は50本近くあった。主な候補に「おそろしいか、愛しいか。」「だいじなものは、ありますか。」「おまえは、まぶしい。」「昔々は、今の今。」「死ぬのと、生きるの、どっちが好きだ。」「死ぬなっ。」などがある[38]。
また宮崎はこの作品を通してハンセン病への考えを表現したとのこと[39]。
興行と賞歴
興行収入193億円、観客動員数1420万人を記録し、当時の日本映画の歴代興行収入第1位となった。
日本国内におけるDVDとVHSを合わせたビデオグラム出荷本数は2007年5月時点で440万本[40]。
1999年1月22日に『金曜ロードショー』で初のTV放送がされ関東地区で35.1%、西日本地区で40.8%の視聴率を記録した[41]。
香港での興行収入は654万香港ドル[41]、全米では1000万ドル[41]。
- 第1回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門大賞
- 第52回毎日映画コンクール日本映画大賞・アニメーション映画賞
- 第21回日本アカデミー賞最優秀作品賞
- 朝日デジタルエンターテイメント大賞・シアター部門賞
- アニメーション神戸'97・部門賞(演出部門)、部門賞(デジタル技術部門)、アワード(劇場映画の部)
- マルチメディアグランプリ'97・MMCA特別賞
- 第15回ゴールデングロス賞・最優秀金賞、特別功労大賞
- 報知映画賞・特別賞
- 日刊スポーツ映画大賞・監督賞
- 石原裕次郎賞
- 第39回毎日芸術賞・映像・映画部門
- エランドール賞・特別賞
- 日本映画ペンクラブ・97年度ベスト5日本映画部門1位
- ブルーリボン賞・特別賞
- おおさか映画祭・特別賞
- 高崎映画祭・最優秀監督賞
- 映画鑑賞団体全国連絡会議・日本映画作品賞
- 文化庁優秀映画・優秀映画作品賞
- 読売映画・演劇広告賞 優秀賞
- 日経優秀製品・サービス賞、最優秀賞、日本経済新聞賞
- 第39回日本レコード大賞・作曲賞、アルバム企画賞(サントラ)
- 日本のメディア芸術100選アニメ部門選出
ディズニーとの提携
本作はスタジオジブリが1996年にウォルト・ディズニー・カンパニー(WDC)並びに日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパン(WDCJ)の間で国内でのビデオソフト(「ジブリがいっぱいCOLLECTION」)発売および海外でのジブリ作品配給に関わる事業提携を締結したことに伴い、WDC(「ディズニー」表記)から初めて出資を受けた作品である。このため、『耳をすませば』までの「発売元:徳間書店・販売元:徳間ジャパン」ではなく、WDCJのビデオソフト部門であるブエナビスタ・ホームエンタテインメント ジャパン(のちのウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメント ジャパン)になった。ただし、レーザーディスク版のビデオソフトについては徳間からの発売・販売となった。
こうして本作のビデオは既に『アラジン』などで日本市場に大きな勢力を築いていたウォルト・ディズニー・ジャパンの流通ルートで販売された。また、アジアを除く全世界でWDC子会社のミラマックスが配給し、ブエナビスタ・ホームエンタテインメントからビデオ発売をした。本作以降、ジブリはWDC並びにWDCJと親密になっていく。
映画のレイティングシステムは、日本(映倫)では「一般」に指定されているが、アメリカ(MPAA)では「PG-13」に指定された。
英語版のナレーションには同じくウォルト・ディズニー製作のアニメ『ガーゴイルズ』でナレーションを務めていたキース・デイヴィッドが起用された。
舞台化
イギリスの若手劇団「Whole Hog Theatre」(ホール・ホグ・シアター)によって舞台化される。劇団が宮崎監督の友人であるニック・パークを通してオファーしたところ、劇団が作成したテスト映像を見た宮崎監督がGOサインを出したという。宮崎監督が自作の舞台化を許諾するのはこれが初[42]。
イギリスではロンドンにあるニュージオラマシアターにて上演。2013年4月2日-6日のチケットは発売から72時間で、6月18日-29日の再演は4時間半で売り切れた。日本では2013年4月29日-5月6日、渋谷アイアシアタートーキョーにて上演される。キャストの中には、唯一の日本人、ニューヨークを拠点に活動中の女優・ダンサー・シンガーのYuriko Miyake(三宅由利子)が含まれている。作中のテーマソング「もののけ姫」も彼女が歌っている。人間以外のキャラクターは古着・ビニールやペットボトルなどの廃材を使用して作られたパペットで表現していた[43]。
スタッフ
- 構成・演出:アレクサンドラ・ルター
- 原作:「もののけ姫」宮崎駿
- オリジナル音楽:久石譲
- 舞台版編曲:ケリン・タットマン
- 脚本翻訳/ドラマトゥルク:三宅由利子
声の出演
キャラクター | 日本語版 | 英語版 |
---|---|---|
アシタカ | 松田洋治 | ビリー・クラダップ |
サン | 石田ゆり子 | クレア・デインズ |
エボシ御前 | 田中裕子 | ミニー・ドライヴァー |
ジコ坊 | 小林薫 | ビリー・ボブ・ソーントン |
モロの君 | 美輪明宏 | ジリアン・アンダーソン |
乙事主 | 森繁久彌 | キース・デイヴィッド |
カヤ | 石田ゆり子 | タラ・ストロング |
甲六 | 西村雅彦 | ジョン・デミータ |
ゴンザ | 上條恒彦 | ジョン・ディマジオ |
トキ | 島本須美 | ジェイダ・ピンケット=スミス |
山犬 | 渡辺哲 | (不明) |
ヒイさま | 森光子 | デビ・デリーベリー |
タタリ神 | 佐藤允 | (不明) |
牛飼いの長 | 名古屋章 | (不明) |
病者の長 | 飯沼慧 | (不明) |
キヨ | 香月弥生 | (不明) |
ジバシリ | 冷泉公裕 | (不明) |
牛飼い | 近藤芳正 坂本あきら 斉藤志郎 菅原大吉 冷泉公裕 |
(不明) |
たたら場の女 | 藤貴子 山本郁子 |
トレス・マクニール サリー・リン デニース・ポワリエ メアリー・エリザベス・マクグリン(歌声) |
エミシの少女A | 島本須美 | (不明) |
エミシの少女B | 飯沼希歩 | |
ナレーター | キース・デイヴィッド | |
その他 | 塚本景子、中村彰男、山本郁子、松山鷹志、小林和矢、松田健浩、藤巻直哉、深澤幸太、杉浦一恵、得丸伸二、ほうしげと、おちひろき、三宅重信、名倉勝利、瀬野雅彦、田代健二、桑原富和、浮部文雄、原田敦祥、渡辺伸一、福永大剛、荒井良章、小野亮太、加藤英二、外崎明彦、岡崎展久、近江徹大、増田良昭、吉見絹、角田文、村田和代、吉岡亜紀子、坂下しのぶ、安藤惠理子、高築さおり、鹿島優子、田島凛々、二階堂美由紀、植草和世 | パメラ・アドロン、ルイス・アークェット、コーリー・バートン、アレックス・フェルナンデス、ジャック・フレッチャー、パット・フラリー、ジョン・ホステッター、ジョン・ラフター・リー、マッタ・マッケンジー、マイケル・マクシェーン、マット・K・ミラー、マーニー・モジマン、アダム・ポール、デヴィッド・ラズナー、ドワイト・シュルツ |
スタッフ
- 原作・脚本・監督 - 宮崎駿
- 作画監督 - 安藤雅司、高坂希太郎、近藤喜文
- 原画 - 大塚伸治、篠原征子、森友典子、賀川愛、小西賢一、遠藤正明、清水洋、栗田務、三原三千雄、大谷敦子、稲村武志、芳尾英明、二木真希子、山田憲一、笹木信作、山森英司、吉田健一、松瀬勝、桑名郁朗、松尾真理子、河口俊夫、野田武広、杉野佐秩子、近藤勝也、金田伊功
- 動画チェック - 舘野仁美、中村勝利、斎藤昌哉、中込利恵、小野田和由
- 動画 - 手島晶子、大村まゆみ、北島由美子、真野鈴子、坂野方子、柴田和子、倉田美鈴、沢九里、鈴木麻紀子、鈴木まり子、菊地華、鶴岡耕次郎、田村篤、野口美律、藤井香織、米林宏昌、矢地久子、山田珠美、川田学、佐光幸恵、アレキサンドラ・ワエラウフ、ダビット・エンシスナ、東誠子、山浦由加里、西戸スミエ、横田喜代子、富沢恵子、コマサ、土岐弥生、柴田絵理子、長嶋陽子、椎名律子、岩柳恵美子、藤森まや、近藤梨恵、常木志伸、西河広美、渡辺恵子、谷平久美子、矢野守彦、古谷浩美、安達昌彦、山本まゆみ、中山大介、田辺正恵、新留理恵、松下敦子、太田久美子、清水理枝、林良恵、小林幸子、手塚寛子、原口ちはる
- テレコム・アニメーションフィルム
- 飯盛夏子、渡邊奈津子、矢沢真由、東樹葉子、中路景子、毛利志乃舞、小高雅子、上田峰子、板垣伸、安留博子、富野昌江、式部美代子、与沢桂子、平井和子、藤倉雅代、宇田明彦
- テレコム・アニメーションフィルム
- 作画協力 - アニメトロトロ、OH!プロダクション、スタジオコクピット、スタジオたくらんけ、グループどんぐり
- 美術 - 山本二三、田中直哉、武重洋二、黒田聡、男鹿和雄
- 背景 - 吉田昇、春日井直美、長縄恭子、斉藤久恵、伊奈淳子、平原さやか、荒井貞幸、太田清美、谷口淳一、長田晶子、佐々木洋明、田村盛揮
- 特殊美術 - 福留嘉一
- 特殊効果 - 谷藤薫児、橋爪朋二、村上正博、榊原豊彦、谷口久美子
- CG - 菅野嘉則、百瀬義行、片塰満則、井上雅史
- 色彩設計 - 保田道世
- 色指定 - 井関真代、森奈緒美、守屋加奈子
- 仕上 - 小野暁子、熱田尚美、鍋田富美子、野村雪絵、山田和子、鈴木栄一、片山由里子
- スタジオキリー
- 岩切当志子、高橋直美、宮本智恵美、清水まり子、森沢千代美、渡辺信子、平林和広、谷島香、石川香織、土屋裕美、工藤百合子、原井智恵、児玉淳、浦山和恵、平良ふみ子、泰野君子、石黒静、吉田美夜子、高木小百合、後藤恵子、大隈昌子、佐々木恵子、角田和子、中釜かおる トレスマシン 柚木脇達己
- IMスタジオ
- 伊勢田美代子、尾崎美人、鉢田恒、浅井より子、西村豊美、森田薫、安味香織、大内一美、木村裕美子、天満友美、佐藤けい子、赤沼茂子、前原絹代、船崎幸子、板原多恵、小林一夫
- トレーススタジオM
- 安斉直美、相原明子、杉山和歌子、金内順子、醍起玲子、本橋恵美子、松尾めぐみ、大城ひろ子
- 東映動画
- 黒沢和子、奥西紀代美、坂野園江、入江三瓶子、五十嵐令子、古屋純子、藤橋清美、戸塚友子
- テレコム・アニメーションフィルム
- 山本智子、人位万里、長崎さゆり、太田真弥子、石川恵里子、西脇好美、宮川淳子、長岡純子
- スタジオOM青森ワークス、アニメハウス、はだしぷろ、ピーコック、ムッシュオニオン、スタジオOZ、スタジオアド
- スタジオキリー
- デジタルペイント:石井裕章、佐藤麻希子、杉野亮、服部圭一郎
- 高橋プロダクション/T2Studio
- 高橋加奈子、石堂めぐみ、村田ゆき、下江由美子、恒田由紀子
- DR MOVIE、T&V
- 高橋プロダクション/T2Studio
- 録音演出 - 若林和弘
- 録音演出助手 - 真山恵衣
- 整音 - 井上秀司
- 編集 - 瀬山武司
- 編集助手 - 水田経子、内田恵、田村眞子
- 撮影監督 - 奥井敦
- 撮影 - 藪田順二、高橋わたる、古城環
- 音楽・ピアノ - 久石譲
- 指揮 - 熊谷弘
- 演奏 - 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
- 音楽制作 - ワンダーシティ、スタジオジブリ
- 録音 - 東京テレビセンター
- 音響制作 - オムニバスプロモーション
- 録音スタジオ(音楽) - ワンダーステーション、アバコクリエイティブスタジオ
- 録音スタジオ(台詞) - MITスタジオ、アバコクリエイティブスタジオ
- 音響効果 - 伊藤道廣
- 効果助手 - 石野貴久
- 効果協力 - VOX 猪飼和彦、渡辺基、時田滋
- 効果制作 - サウンドリング
- 監督助手 - 伊藤裕之
- 演出助手 - 有冨興二、石曽根正勝
- 制作担当 - 川端俊之
- 制作進行 - 大塚浩二、居村健治、鈴木健一郎
- 制作デスク - 田中千義、西炯共昭
- プロデューサー - 鈴木敏夫
- 制作 - スタジオジブリ
- 英語版演出 - ジャック・フレッチャー
- 配給 - 東宝
主題歌
売上記録
(日本国内)
内容 | 記録 | 補足 |
---|---|---|
興行収入 | 194億円[44](英語版の日本興行分除く) | |
配給収入 | 約113億円[44](英語版の日本興行分除く) | |
動員 | 1420万人[44](英語版の日本興行分除く) | |
『イメージアルバム』 | 7万枚出荷(1996年7月22日発売のCD)[45] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発CD)[45] |
|
『サウンドトラック』 | 50万枚出荷(1997年7月2日発売のCD)[45] | |
『交響組曲』 | 8万枚出荷(1998年7月8日発売のCD)[45] | |
主題歌『もののけ姫』 | 60万枚出荷(1997年発売のシングルCD)[45] 0.5万枚出荷(2004年発売の再発シングルCD)[45] |
|
VHS(1998年9月発売) | 400万本出荷[41] | 2005年3月現在 |
DVD(2001年11月発売、本編+映像特典の3枚組) | 50万枚出荷[41] | 2005年3月現在 |
映画パンフレット | 262万部[46] | |
フィルムコミック | 180万部以上[47] | 4巻計 |
『THE ART OF The Princess MONONOKE もののけ姫』 |
10万部近く[47] | 定価2800円 |
テレビ放送の視聴率
回数 | 放送日 | 視聴率 |
---|---|---|
1 | 1999年 | 1月22日(金)35.1%[48] |
2 | 2001年 | 1月26日(金)26.9% |
3 | 2003年 | 2月14日(金)27.0% |
4 | 2004年11月19日(金) | 23.3% |
5 | 2006年 | 5月12日(金)18.2% |
6 | 2010年 | 1月 8日(金)18.4% |
7 | 2011年 | 7月 1日(金)15.9% |
8 | 2014年 | 7月 4日(金)21.9% |
9 | 2016年 | 8月 5日(金)15.1%[49] |
DVD
現在発売されているDVDには、日本語、英語、フランス語、広東語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語の8か国語が収録されている。また、2001年には制作過程を描いたメイキングDVD『「もののけ姫」はこうして生まれた。』(ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント)が発売された。
参考文献
- 叶精二 (1997年8月1日). “「もののけ姫」を読み解く”. 高畑勲・宮崎駿作品研究所. . 2014-7-5閲覧.
- 浦谷年良 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』 徳間書店、1998年。ISBN 4198609306。
- 宮崎駿 『もののけ姫-スタジオジブリ絵コンテ全集<11>』 徳間書店、スタジオジブリ事業本部、2002年。ISBN 9784198614751。
- 宮崎駿 『風の帰る場所-ナウシカから千尋までの軌跡』 ロッキング・オン、2002年。ISBN 9784860520076。文春ジブリ文庫で再刊(2013年11月)
- 網野善彦 『「忘れられた日本人」を読む』 岩波書店、2003年。ISBN 4198609306。
- 叶精二 『宮崎駿全書』 フィルムアート、2006年。ISBN 9784845906871。
- 市沢哲「映画『もののけ姫』分析―歴史ファンタジーに歴史学はどう関わるか」(初出:『国文論叢』第34号(神戸大学、1994年)/所収:)/所収:市沢『日本中世公家政治史の研究』(校倉書房、2011年) ISBN 978-4-7517-4330-0)
関連文献
- 司馬遼太郎・堀田善衛・宮崎駿『時代の風音』 朝日新聞社〈朝日文庫〉、1997年3月
- 宮崎駿 『出発点 1979〜1996』(徳間書店、1996年)。エッセイ・発言集
- 宮崎駿 『折り返し点 1997〜2008』 (岩波書店、2008年)。エッセイ・発言集
- スタジオジブリ編 『もののけ姫 ジブリの教科書10』 文藝春秋〈文春ジブリ文庫〉、2015年7月
関連商品
作品本編に関するもの
- 映像ソフト
-
- もののけ姫 LD - 徳間書店(1998年6月26日)
- もののけ姫 VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年6月26日)
- 「もののけ姫」はこうして生まれた VHS - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(1998年6月26日)
- もののけ姫 DVD ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年11月21日)
- 「もののけ姫」はこうして生まれた DVD - ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント(2001年11月21日)
- DVD(宮崎駿監督作品集) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (2014年7月2日)
- もののけ姫 Blu-ray Disc - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン(2013年12月4日)
- Blu-ray Disc(宮崎駿監督作品集) - ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (2014年7月2日)
- 出版
-
- もののけ姫(宮崎駿・絵、徳間書店、1993年12月31日)ISBN 4-19-860040-6
- THE ART OF The Princess MONONOKE もののけ姫(スタジオジブリ責任編集、徳間書店、1997年8月20日)
- もののけ姫 上(徳間アニメ絵本)(徳間書店、1997年9月30日)ISBN 4-19-860762-1
- もののけ姫 下(徳間アニメ絵本)(1997年9月30日)ISBN 4-19-860763-X
- もののけ姫(ジス・イズ・アニメーション)(小学館、1997年10月1日)ISBN 4-09-101542-5
- もののけ姫―フィルムコミック(1)(徳間書店、1997年10月1日)ISBN 4-19-770052-0
- もののけ姫―フィルムコミック(2)(1997年10月1日)ISBN 4-19-770053-9
- もののけ姫―フィルムコミック(3)(1997年11月1日)ISBN 4-19-770054-7
- もののけ姫―フィルムコミック(4)(1997年11月1日)ISBN 4-19-770055-5
- もののけ姫 ロマンアルバム(アニメージュ編集部編、徳間書店、1997年11月1日)
- 「もののけ姫」の秘密 遥かなる縄文の風景(批評社、1998年10月10日)ISBN 4-8265-0261-3
- 「もののけ姫」はこうして生まれた。(徳間書店、1998年10月30日)
- 『もののけ姫』から『ホーホケキョ となりの山田くん』へ テーマは「生きろ。」から「適当」へ…!?(スタジオジブリ・徳間書店、1999年7月31日)ISBN 4-19-861046-0
- もののけ姫 完全版―フィルムコミック(1)(徳間書店、2000年4月28日)ISBN 4-19-770069-5
- もののけ姫 完全版―フィルムコミック(2)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770073-3
- もののけ姫 完全版―フィルムコミック(3)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770074-1
- もののけ姫 完全版―フィルムコミック(4)(2000年4月28日)ISBN 4-19-770075-X
- ROMAN ALBUM GHIBLI How did America view PRINCESS MONONOKE?(スタジオジブリ・徳間書店、2000年5月20日)ISBN 4-19-720117-6
- もののけ姫(スタジオジブリ絵コンテ全集11)(スタジオジブリ・徳間書店、2002年1月28日)
- 音楽
-
- もののけ姫 徳間ジャパンコミュニケーションズ(再発版2004年10月27日、オリジナル1997年6月25日)
- もののけ姫 イメージアルバム 徳間ジャパンコミュニケーションズ((再発版CD/2004年9月29日)TKCA-770946(オリジナル盤/1996年7月22日))
- もののけ姫 サウンドトラック 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1997年7月2日)
- 交響組曲 もののけ姫 徳間ジャパンコミュニケーションズ(1998年7月8日)
注釈
出典
- ↑ “歴代ランキング - CINEMAランキング通信” (2014年9月29日). . 2014閲覧.
- ↑ 構文エラー: 認識できない区切り文字「[」です。
- ↑ 差別的に村から追いやられているが、表現を抑えているため、冒険へ旅立ったのだと勘違いされたという。(宮﨑駿『折り返し点』p.134)
- ↑ 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 アニメ映画パンフレット『もののけ姫』、5頁。
- ↑ 10人がかりで開ける扉を1人かつ人間を1人抱えた状態の片手で開ける、弓で人間の首や腕を吹き飛ばす、太刀をひん曲げる、銃で撃たれている状態で人間を1人抱えた状態で歩き続ける、など。
- ↑ 『もののけ姫』のパンフレットに「アシタカの許嫁」と書かれており、宮崎駿監督自身も2001年に発売されたDVD『「もののけ姫」はこうして生まれた』の中で「一族が選んだ許嫁」と語っている。
- ↑ 7.0 7.1 宮崎駿 『もののけ姫-スタジオジブリ絵コンテ全集<11>』 徳間書店、スタジオジブリ事業本部、2002年。ISBN 9784198614751。
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、352頁。
- ↑ 宮崎駿 『風の帰る場所-ナウシカから千尋までの軌跡』 ロッキング・オン、2002年。ISBN 9784860520076。
- ↑ 10.00 10.01 10.02 10.03 10.04 10.05 10.06 10.07 10.08 10.09 10.10 10.11 アニメ映画パンフレット『もののけ姫』、6頁。
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、389頁。
- ↑ 宮﨑駿『折り返し点』p.363
- ↑ もののけ姫はこうして生まれた
- ↑ 宮﨑駿『折り返し点』、網野善彦との対談
- ↑ 宮﨑駿『折り返し点』、網野善彦との対談
- ↑ 宮崎駿『折り返し点』(「もののけ姫」1997)
- ↑ 17.0 17.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、49-50頁。
- ↑ 18.0 18.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、45-46頁。
- ↑ 19.0 19.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、76-77頁。
- ↑ 20.0 20.1 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、53-54頁。
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、52-53頁。
- ↑ 宮崎, 駿 (2001年). Interview to Hayao Miyazaki. (インタビュー)、記録媒体には未収録
- ↑ 浦谷年良 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』 徳間書店、1998年。ISBN 4198609306。
- ↑ 叶精二 (2000年3月16日). “「もののけ姫」を読み解く-3,室町時代の民衆像”. 高畑勲・宮崎駿作品研究所. 2012年7月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2011閲覧.
- ↑ 網野善彦 『「忘れられた日本人」を読む』 岩波書店、2003年。ISBN 4198609306。
- ↑ 叶精二 (2000年3月16日). “「もののけ姫」を読み解く-1,照葉樹林文化,宮崎作品に見る照葉樹林文化の思想”. 高畑勲・宮崎駿作品研究所. 2012年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2010閲覧.
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、352-353頁。
- ↑ 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P418
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、275-278頁。
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、315-316頁。
- ↑ 『「もののけ姫」はこうして生まれた。』、27-28頁。
- ↑ 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P418-419・435-436
- ↑ 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P430-436
- ↑ 市沢「映画『もののけ姫』分析」、2011年、P421-422
- ↑ 宮﨑駿『折り返し点』、京都精華大学での網野善彦と梅原との対談
- ↑ 『折り返し点』、p.116
- ↑ 王様のブランチ-スタジオジブリ特集 (テレビ番組). TBS.. (2011年9月3日)
- ↑ ゲツヨル! (テレビ番組). 日本テレビ放送網.. (2007年6月4日)
- ↑ 初「もののけ姫でハンセン病描いた」宮崎駿氏語る ヤフーニュース
- ↑ 中村均 (2007年5月23日). [http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20070521/125248/ “110万冊無料配布。“ゲドを読む。”の狙いを読む 宮崎吾朗監督 作品「ゲド戦記」DVDのユニークなプロモーション”]. 日経ビジネスオンライン
- ↑ 41.0 41.1 41.2 41.3 41.4 叶精二 『宮崎駿全書』 フィルムアート、2006年。ISBN 9784845906871。
- ↑ “舞台「Princess MONONOKE〜もののけ姫〜」公式サイト”. 2013年3月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013閲覧.
- ↑ “宮崎駿が初めて認めた。イギリスの劇団が「もののけ姫」にチャレンジ、その真価は?”. . 2013閲覧.
- ↑ 44.0 44.1 44.2 叶精二 『宮崎駿全書』 フィルムアート、2006年。ISBN 9784845906871。
- ↑ 45.0 45.1 45.2 45.3 45.4 45.5 叶精二 『宮崎駿全書』 フィルムアート、2006年。ISBN 9784845906871。
- ↑ 『日経産業新聞』1998年4月22日付、3頁。
- ↑ 47.0 47.1 出版界初の受賞 1997年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞に、コンテンツとしての『もののけ姫』 - ウェイバックマシン(2001年5月24日アーカイブ分)
- ↑ “1999年の高視聴率データ”. . 2014-3-29閲覧.
- ↑ 「もののけ姫」9回目でも15.1% 宮崎アニメ根強い人気 瞬間最高大台迫る19.0%
外部リンク
- “「もののけ姫」制作日誌”. スタジオジブリ. . 2006-4-17閲覧.
- もののけ姫 - 金曜ロードショー(2004年11月19日放送分)
- もののけ姫 - 金曜ロードショー(2006年5月12日放送分)
- もののけ姫 - 金曜ロードショー(2010年1月8日放送分)
- もののけ姫 - 金曜ロードショー(2011年7月1日放送分)
- もののけ姫 - 金曜ロードSHOW!(2014年7月4日放送分)
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- もののけ姫 - allcinema
- もののけ姫 - KINENOTE
- もののけ姫 - Movie Walker
- もののけ姫 - 映画.com
- もののけ姫 - AllMovie(英語)
- | sub | s=0000000119698 | -7 }}/ もののけ姫 - インターネット・ムービー・データベース(英語)
- 舞台「princess-mononoke」
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