ふげん
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ふげんは、福井県敦賀市明神町にある原子力発電所(廃炉)である。ふげんの命名は仏教の普賢菩薩に由来する。
「もんじゅ」「ふげん」の由来 「文殊、普賢の両菩薩は、知慧と慈悲を象徴する菩薩で、獅子と象に乗っている。それは巨獣の強大なパワーもこのように制御され、人類の幸福に役立つのでなければならない」[1]
2003年3月29日に運転を終了ののち廃炉手続きに入っており、日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センターによる廃炉作業が行われている。
概要
日本国産の炉形式で新型転換炉と呼ばれ、原型炉段階にある。世界初のプルトニウムを本格的に利用する炉であり、MOX燃料の燃料数も772本と世界最大である。
- 特徴
- 国産の理由
- 原子炉技術の向上。
- 原子炉を安定的に動作させる為。
- 輸入した燃料の有効活用。
- 問題点
沿革
- 1970年(昭和45年)12月1日 - 土地を整地し、全面着工。
- 1978年(昭和53年)3月20日 - 最小臨界に達成し起動試験開始。同年7月29日には初送電を開始し、同年11月13日には定格出力を達成(165MW)。
- 2003年(平成15年)3月29日 - 7時16分に発電を停止、14時27分に原子炉を停止して運転を終了。また、運転を終了した2003年から26年かけて解体される予定。
仕様
- 炉型式:重水減速沸騰軽水冷却型(圧力管型)
- 熱出力:55.7万kW(557MW)
- 電気出力:16.5万kW(165MW)
- 燃料の種類:MOX燃料、濃縮ウラン
- 燃料温度(被覆材・ペレット):300°C・2200°C
- 燃料交換間隔:約6ヶ月
運転中の経緯
廃止措置
日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センターでは以下のスケジュールで廃炉の手順を進めており平成40年度に解体・撤去の26年間の工程を終了させる予定になっている[2]。 詳細は右のガントチャート(工程表)を参照。
- 2003年(平成15年) 運転終了
- 2003年(平成15年)~2008年(平成20年) 廃止措置準備
- 2008年(平成20年) 廃止措置計画認可
- 2008年(平成20年)~2012年(平成24年) 使用済燃料搬出
- 2013年(平成25年)~2017年 原子炉周辺設備解体撤去
- 2018年~2026年 原子炉本体解体撤去
- 2027年 建屋解体
- 2028年 整地
- 2029年~未定 高レベル放射性廃棄物の恒久処理・隔離・管理
- 原発廃止後の高レベル放射性廃棄物の恒久処理・隔離・管理に関しては未定である。(何百・何千から数万年間)
脚注
- ↑ 『動燃二十年史』 動燃二十年史編集委員会編、動力炉・核燃料開発事業団、1988年10月、NCID BN03162172。『動燃三十年史』動燃三十年史編集委員会編、動力炉・核燃料開発事業団、1998年7月、NCID BA37707647、口絵。
- ↑ “ふげん廃止措置計画”. 日本原子力研究開発機構原子炉廃止措置研究開発センター. 2011年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2011閲覧.
参考文献
- “新型転換炉原型炉「ふげん」の臨界について(談話)”. 原子力委員会月報. 内閣府原子力委員会 (3月号(第23巻第3号)). . 2011閲覧.
- “第2章 §3 「2 原型炉『ふげん』の建設」”. 原子力白書 昭和46年版. 原子力委員会. . 2011閲覧.
- “事業所等一覧 (PDF)”. 日本原子力研究開発機構 (JAEA). . 2011閲覧.
関連項目
外部リンク
- 原子炉廃止措置研究開発センター - 日本原子力研究開発機構
- 原子炉廃止措置研究開発センター(ふげん) - 敦賀市