ふくおかフィナンシャルグループ

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株式会社ふくおかフィナンシャルグループは、福岡県福岡市中央区2007年(平成19年)4月2日に設立された金融持株会社である。略称はFFGだが、上場銘柄としては「ふくおかFG」を用いている。

概要

2006年(平成18年)12月27日開催の福岡銀行熊本ファミリー銀行の臨時株主総会株式移転が決議。その後翌年3月に金融庁認可を受け、両社による共同の株式移転により新設の完全親会社となった。

親和銀行2007年(平成19年)10月1日付けで完全子会社化した事により[1]、総資産で地方銀行グループトップとなった。

2016年、長崎県の十八銀行と経営統合することを目指して協議していくことで基本合意。2017年4月をめどに株式交換方式で完全子会社化し、十八銀行がふくおかFG傘下に加入する形で経営統合する方針で、2018年4月をめどに同じ長崎県内を地盤とするふくおかFG傘下の親和銀行と十八銀行が合併する予定であったが[2][3]独占禁止法に関する公正取引委員会の審査が難航しており、2017年1月には経営統合を同年10月、十八銀と親和銀の合併は2018年10月以降に延期すると発表している[4][5]

その後も統合を巡って金融庁と公正取引委員会の対立が続き、2018年4月には村本孜成城大学名誉教授が座長を務める金融庁金融仲介の改善に向けた検討会議の報告書として、十八銀行とふくおかフィナンシャルグループの統合が提言されたのに対し、山田昭典公正取引委員会事務総長から疑義が呈される事態となった[6][7]

沿革

  • 2006年(平成18年)
    • 5月22日 - 福岡銀行と熊本ファミリー銀行の経営陣により経営統合準備委員会を組織。
    • 9月29日 - 両行が持株会社設立に基本合意。
    • 10月26日 - 両行の取締役会において、株式移転計画を作成・承認。
    • 12月27日 - 両行の臨時株主総会において、株式移転を決議。
  • 2007年(平成19年)
  • 2008年(平成20年)6月9日-16日 - 本社を当初予定より3か月遅れで移転。
  • 2009年(平成21年)1月 - 熊本ファミリー銀行が福岡銀行・広島銀行の共同利用型基幹システムへ参加。
  • 2010年(平成22年)
    • 1月 - 親和銀行が共同利用型基幹システムへ参加し、グループ3行のシステム統合が完了。
    • 10月18日 - 子会社の親和銀行の本店所在地である長崎県佐世保市に「ふくおかフィナンシャルグループ佐世保ビル(FFG佐世保ビル)」をオープン[8][注 1]
  • 2013年(平成25年)
    • 3月18日 - 旧福岡銀行北九州本部ビル建て替え竣工により、新ビル(ふくおかフィナンシャルグループ北九州本社ビル)での業務を開始[9]
    • 4月1日 - 熊本ファミリー銀行を会社発足前の旧母体行名の一つ(正確には、法人格上の前身行の行名)だった「熊本銀行」に改称し、ロゴを変更した。
    • 7月25日 - タイサハグループと提携を結ぶ[10]

関連会社

  • 福岡銀行地銀
    福岡県における地域金融、及びFFGグループにおける国際金融を担う。もともと福岡県外の支店は多くなく、統合以前から整理を続けてきた。
  • 熊本銀行第二地銀
    熊本県における地域金融を担う。これに伴い九州島外の支店は全廃された。(2013年4月1日付で「熊本銀行」へ改称した)
  • 親和銀行地銀
    長崎県における地域金融を担うとともに、“谷間”となった佐賀県におけるFFGグループへの需要を補完する。
  • FFG Preferred Capital Cayman Limited
  • 福銀オフィスサービス株式会社
  • 福銀事務サービス株式会社
  • 福銀不動産調査株式会社
  • ふくおか債権回収株式会社
  • Fukuoka Preferred Capital Cayman Limited
  • Fukuoka Preferred Capital 2 Cayman Limited
  • 株式会社FFGカード
  • 株式会社FFGビジネスコンサルティング
  • 成長企業応援投資事業有限責任組合
  • ふくおか証券株式会社
  • 福岡コンピューターサービス株式会社
  • ふくぎん保証株式会社
  • 一般社団法人ふくおか・アセット・ホールディングス
  • 有限会社マーキュリー・アセット・コーポレーション
  • 有限会社ジュピター・アセット・コーポレーション
  • 株式会社ふくおかテクノロジーパートナーズ
  • iBankマーケティング株式会社

脚注

  1. 元々、この場所には旧福岡銀行佐世保支店があったが、建物の老朽化の為、隣接のビルと共に解体し、当社が新たに長崎県佐世保地区におけるフラッグシップビルとして建てられた。当ビルには福岡銀行佐世保支店(旧九州銀行本店跡地。親和銀行に合併されたときに島瀬支店となったが、程なくして本店営業部に統合されている。)と親和銀行佐世保支店(従来の京町支店から移転・改称)等が入居する。

出典

  1. “九州親和、傘下銀行売却へ ふくおかFGに”. 共同通信. (2007年5月24日). http://www.47news.jp/CN/200705/CN2007052401000296.html . 2014閲覧. 
  2. ふくおかFG、十八銀統合 17年4月、地銀首位に西日本新聞 2016年2月26日
  3. “「競争に使う力を地域発展に」ふくおかFG・十八銀統合発表”. 日本経済新聞. (2016年2月26日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF26H1A_W6A220C1EE8000/ . 2016閲覧. 
  4. “株式会社ふくおかフィナンシャルグループと株式会社十八銀行の経営統合のスケジュールに関するお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 十八銀行, (2017年1月20日), http://www.18bank.co.jp/news/topics/pdf/2017/topics002_keieitougou.pdf . 2017閲覧. 
  5. “ふくおかFG、公取委審査巡り条件闘争 十八銀と統合延期発表”. 日本経済新聞. (2017年1月20日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASDF20H0I_Q7A120C1EE8000/ . 2017閲覧. 
  6. 「公取委事務総長が金融庁提言に反論 九州地銀統合で」毎日新聞2018年4月18日 19時18分
  7. 「地域金融における競争、検討の場できれば参加=公取委事務総長」ロイター通信2018年4月18日
  8. ふくおかフィナンシャルグループ佐世保ビルのオープンについて
  9. “福岡銀行北九州営業部および行橋支店のリニューアルオープンについて” (PDF) (プレスリリース), ふくおかフィナンシャルグループ, (2012年12月14日), http://www.fukuoka-fg.com/news_pdf/20121214_renew.pdf . 2013閲覧. 
  10. タイ王国を代表する大手企業集団であるサハグループとの連携について - ふくおかフィナンシャルグループ・2013年7月25日

外部リンク