とさでん交通桟橋線
停留所・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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桟橋線(さんばしせん)は、高知県高知市の高知駅前と桟橋通五丁目を結ぶ、とさでん交通の軌道路線である。2014年9月30日までは土佐電気鉄道により運行されていたが、翌10月1日より同日付で設立された新会社とさでん交通による運行に移行した。
路線名は、はりまや橋を境に高知駅前方を「駅前線」と呼ぶ場合や、それを合わせて「駅前・桟橋線」と総称する場合[1]や「南北線」と呼ぶ場合[2]がある。
路線データ
概要
高知市の市街地を南北に縦断する路線で、全線が道路上を走る併用軌道である。はりまや橋で東西方向の路線である伊野線・後免線と接続する。
わんぱーくこうち開園時間帯には、桟橋通五丁目行きの電車に「わんぱーくこうち行」と書かれた方向板が掲げられる。
2001年(平成13年)に高知駅前がJR高知駅の正面のロータリー内に移設され利便性が向上、2009年(平成21年)には前年に高知駅が高架化されたことに伴う高知駅前の再移設や、桟橋通五丁目の整備など改良工事が行われた。
運行形態
多くが全線通し運行で、おおむね7分間隔で運行される。2005年(平成17年)のはりまや橋付近改良工事完成により高知駅前 - 伊野線直通便が増やされ、枡形・上町五丁目・鏡川橋との間に運行される。朝・夜には入出庫便として桟橋通四丁目始発・桟橋車庫前終着の伊野線・後免線直通便が設定されている。
歴史
- 1904年(明治37年)5月2日 (初代)土佐電気鉄道により潮江線として梅ノ辻 - 桟橋(現在の桟橋車庫前)間が開業。
- 1905年(明治38年)4月7日 南へ約100 m延伸。桟橋(現在の桟橋通五丁目)開設。(旧)桟橋は岸壁通に改称。
- 1906年(明治39年)4月6日 堀詰 - 梅ノ辻間が開業。桟橋線と改称。
- 1922年(大正11年)8月1日 土佐電気鉄道と土佐水力電気が合併し土佐電気を設立。同社の路線となる。
- 1928年(昭和3年)
- 1941年(昭和16年)7月12日 高知鉄道が土佐電気の軌道部門と土佐バスを合併し、土佐交通に社名変更。土佐交通の路線となる。
- 1948年(昭和23年)6月3日 南海鍛圧機(土佐電気が社名変更)が土佐交通を合併し、(二代目)土佐電気鉄道に社名変更。土佐電気鉄道の路線となる。
- 1947年(昭和22年) 貨物用の環線0.2 km撤去。
- 1951年(昭和26年)5月24日 高知駅前の線路を左曲がりから右曲がりに移設。
- 1955年(昭和30年)6月20日 桟橋通三丁目新設。これに伴い(旧)桟橋通三丁目は桟橋通二丁目に改称。(旧)桟橋通一丁目を廃止し、帯田を桟橋通一丁目に改称。
- 1967年(昭和42年)11月1日 潮江橋北詰廃止。
- 1997年(平成9年)3月31日 高知駅前 - 潮江橋北詰(はりまや橋 - 梅の辻間)間のセンターポール化工事が竣工。
- 2001年(平成13年)
- 2002年(平成14年) 高知駅前→枡形・鏡川橋間直通運転の実証実験実施。
- 2005年(平成17年)4月1日 はりまや橋付近の交差点改良。桟橋線高知駅前方面から伊野線への右折線を設置。高知駅前 - 枡形・上町五丁目・鏡川橋間直通便を運転開始[3]。
- 2007年(平成19年)1月10日 岸壁通を桟橋車庫前に改称。
- 2009年(平成21年)
- 2014年(平成26年)10月1日 土佐電気鉄道の高知県交通・土佐電ドリームサービスとの経営統合に伴い、とさでん交通に承継。
停留所一覧・接続路線
停留所名 | 停留所間キロ | 営業キロ | 接続路線 |
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高知駅前 | - | 0.0 | 四国旅客鉄道:土讃線(高知駅 (D45, K00)) |
高知橋 | 0.3 | 0.3 | |
蓮池町通 | 0.2 | 0.5 | |
はりまや橋 | 0.3 | 0.8 | とさでん交通:伊野線、後免線 |
梅の辻 | 0.6 | 1.4 | |
桟橋通一丁目 | 0.5 | 1.9 | |
桟橋通二丁目 | 0.2 | 2.1 | |
桟橋通三丁目 | 0.3 | 2.4 | |
桟橋通四丁目 | 0.2 | 2.6 | |
桟橋車庫前 | 0.4 | 3.0 | |
桟橋通五丁目 | 0.2 | 3.2 |
廃止停留所
八百屋町通、紺屋町通、朝倉町通、潮江橋北詰、(旧)桟橋通一丁目
延伸計画
桟橋線には南北それぞれに延伸の話があった。
南へは、宇津野トンネル以南の慢性的渋滞解消や桂浜、雪渓寺、高知競馬場(移転後に計画浮上)へのアクセス向上を目的として、道路改良とともに軌道を設置するという計画であったがトンネルの費用などの問題があっては白紙となった。
北へは、高知駅高架化(駅施設は2008年、周辺整備は2009年に完成)に際し、その下を抜けてイオン高知SC(当時)までの延伸計画があったが、高知駅北側の道路が狭く軌道を設置するために用地買収や久万川大橋の架け替えが必要になったり中心商店街の反対があり、その是非を検討中に、高知駅高架化の設計期限が来てしまい、延伸を考慮せずに設計されたため、架線を考慮するとその下をくぐり抜けるのに必要な高さが無く、地下化する必要も生じ、延伸計画は事実上、白紙となった。2009年2月に高架化で移動したJR駅前まで高知駅前停留場が北側に30m移設されたが、終着駅として整備されている。
脚注
- ↑ 『鉄道要覧』の平成9年度版でははりまや橋 - 高知駅前、はりまや橋 - 桟橋通五丁目の両区間を「桟橋線」、平成18年度版でははりまや橋 - 高知駅前を「駅前線」、はりまや橋 - 桟橋通五丁目を「桟橋線」として掲載している。
- ↑ 公式ホームページの一部で「南北線」の表記が見られる。
- ↑ 高知駅から県庁方面への直通便運行開始及びセレモニー開催等のお知らせ (PDF) - 国土交通省 四国地方整備局 土佐国道事務所、2005年3月24日(2014年11月28日閲覧)