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平仮名
文字
字源 寸の草書体
JIS X 0213 1-4-25
Unicode U+3059
片仮名
文字
字源 須の部分
JIS X 0213 1-5-25
Unicode U+30B9
言語
言語 ja, ain
ローマ字
ヘボン式 SU
訓令式 SU
JIS X 4063 su
アイヌ語 SU
発音
IPA sɯ̹̈
種別
清音

は、日本語音節のひとつであり、仮名のひとつである。1モーラを形成する。五十音図において第3行第3段(さ行う段)に位置する。清音の他、濁音(ず、ズ)を持つ。

概要

ファイル:す-bw.png
「す」の筆順
ファイル:ス-bw.png
「ス」の筆順
  • 現代標準語の音韻:1子音と1母音」から成る音。子音は、次の通り。
    • 清音 「す」:の先を上歯茎に近づけて、隙間から息を摩擦させて通すときに出る音(歯茎摩擦音)。無声。
    • 濁音 「ず」:語中においては舌の先を上歯茎に近づけて、隙間から声を摩擦させて通すときに出る有声音(有声歯茎摩擦音)。語頭や促音撥音の後では、いったん舌を上歯茎に付けて、離すときに、狭い隙間を作って摩擦した音を出す有声音(有声歯茎破擦音)、すなわち「」の子音の有声音と同じである。それら二つの「ず」の発音は、一般に日本語の話者にはほとんど聞き分けられず、意味上の差異はない。「ず」は「づ」と同じ発音であり、現代標準語では「ず」と「づ」を音の上で区別しない(四つ仮名)。現代仮名遣いでは、例外を除いて「づ」で書かれてきたものをすべて「ず」で書く。
  • 五十音順:第13位。
  • いろは順:第47位。「」の次。「京」または「」の前。
  • 平仮名「す」の字形:「寸」の草体
  • 片仮名「ス」の字形:「須」の右下の部分の草体
  • ローマ字
  • 点字
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  • 通話表:「すずめのス」
  • モールス信号:---・-
  • 手旗信号:1→2→5
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す に関わる諸事項

  • 上代の「す」は [t͡sɯ̈][t͡ɕɯ̹˕][ɕu] いずれとも論じられているが、確定しがたい。室町時代末には [sɯ̹˕] と発音された[1]
  • 「スィ」のように書いて、「さ、す、せ、そ」の子音と「い」をあわせた音/si/を表す(「し」を「さ、す、せ、そ」と同じ調音点で発音した場合と同一)。また、「スィート(sweet)」のように時に合拗音的音節を表すことがある。これは現代日本語には存在しない発音である(古代日本語には存在した)。
  • 「す」はの古名。カラスは「カラカラ」と鳴く「す」。他にウグイスホトトギスなど。
  • 本来は均質であるべきものの内部にできる空間。「」が常用漢字にないためひらがな表記が多い。「」とも。
  • 鉄道車両の記号「ス」は、
    • 客車のうち重量3.75t以上42.5t未満の車両を表す。
    • 側面が鉄で作られた有蓋貨車を表す。現在は存在しない。
  • 尺貫法における長さ単位」は、平安時代は「す」と書かれることもあった。
  • SMAPの10枚目のアルバム。→「SMAP 011 ス
  • 「す」という名前のラジオ番組があった。→す (ラジオ番組)
  • 「す」は一文字の調味料としての「」。酸味を感じたときの口の形からきている。
  • 「です」の崩れた語。

脚注

  1. 日本国語大辞典小学館、2001年、第2版。

関連項目