お告げのマリア修道会
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お告げのマリア修道会(おつげのマリアしゅうどうかい)は、長崎県長崎市小江原4丁目に本部を置くカトリックの女子修道会である。
歴史
明治時代に入り、それまでのキリスト教禁令が解かれて以降、長崎県内では潜伏キリシタンからカトリックに復帰する信者が多かったが、生活は苦しく、1874年(明治7年)に赤痢などの伝染病や台風被害などにより長崎各地で罹患者・被災者が続出した。彼らを救うためパリ外国宣教会のマルク・マリー・ド・ロ神父らが救護活動を始め、その手助けのために浦上(長崎市)の4人の独身女性が奉仕作業に協力した。彼女たちは家族への伝染病感染を防ぐため民家を借りて共同生活を始め、さらに被災地で取り残された孤児を保護して「浦上養育院」を創立し[1]、農耕・牧畜をしながら養育していった。
1877年(明治10年)に準修道会「十字会」として創立、1879年(明治12年)にはド・ロ神父により「聖ヨゼフ会」が創立され[1]、外海、黒島、平戸、五島など長崎県内各地に協力者を募り、教会奉仕と福祉活動を目的とした共同体が創られた。
彼女たちの共同生活は「女部屋」と呼ばれ[2]、社会福祉や幼児教育などいろいろな活動をとおして長崎のカトリック信徒から親しまれていたが、1956年(昭和31年)に山口愛次郎・長崎大司教により県下22の準修道院を合同して「聖婢姉妹会」が設立された。さらに1975年(昭和50年)にはローマ教皇庁の認可を受けた修道会となり、現在の名称に改めた[1]。
活動
長崎県内において修道院のほか、医療機関、福祉施設、教育機関等の設置運営を行っている。保育園と佐世保市黒島における黒島デイサービス事業所の運営については、社会福祉法人サンタマリア会を別に設けて行っている。