おもいで酒
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「おもいで酒」(おもいでざけ)は、小林幸子の楽曲で、28枚目のシングル。1979年1月25日に発売された。小林にとっては「ウソツキ鴎」以来のヒットとなり、200万枚のセールスを記録した[1][2]。
解説
- 小林幸子は1964年にデビューし、デビュー曲の「ウソツキ鴎」がヒットするが、それ以後15年間もヒットに恵まれていなかった。
- 発売当初はB面の「六時、七時、八時あなたは・・・」(TBS系ドラマ『母子草』主題歌)がA面であった。B面の楽曲がまだ決まっておらず、当時の所属事務所でもあった第一プロダクション関連の出版部に集まった多数のストック曲から選曲しようかなどとスタッフと話していた直後にこの曲が出来上がって小林の元に届き、プロの作詞作曲家が制作したものではなくて覚えやすい楽曲だからこの歌にしようかとスタッフに言われてデモテープを聴いたらスッと小林の耳に入ってきて、3回聴いたら完璧に覚えて即レコーディング後にB面に収録となったと2017年5月のNHK『土曜スタジオパーク』ゲスト時などのTV番組内で語っている。レコード発売後、B面の「おもいで酒」が先行で大阪有線放送局で初の総合1位になるなど注目され始めるとジャケットを変更してAB面を入れ替えて再発売した。その為にジャケット変更前のオリジナルシングル盤は希少盤でもある。第21回日本レコード大賞・最優秀歌唱賞・金賞、第10回日本歌謡大賞・放送音楽賞を受賞した。また小林の念願であった、1979年大晦日の『第30回NHK紅白歌合戦』へ初出場を果たした。
- 初登場時は77位であったが徐々にランクを上げてゆき、発売から4ヵ月経ってようやくオリコンのトップ10にランクインした。17週目に1位を獲得し、渥美二郎の「夢追い酒」、ジュディ・オングの「魅せられて」に次いで1979年の年間第3位を獲得した[3]。また翌1980年にも年間31位にランクインしている[4]。
- TBSの『ザ・ベストテン』で、演歌では渥美の「夢追い酒」(1979年5月17日)に次いで2番目に(1979年7月19日)ベストテン入りした曲である。また同番組での週間の最高位は第5位だったが、10位以内に通算15週、20位以内には合計31週間もランクされた。さらに『ザ・ベストテン』の1979年・年間ベストテンでは第1位となった[5]。
- 1997年5月21日発売のアルバム『小林幸子特選集 越後情話』には、「おもいで酒」の新録音バージョンが収録された。この新録音バージョンは同年12月10日に、スーパー・セレクトシリーズとしてシングルリリースされた。また、それ以後の小林のアルバムでも、「おもいで酒」はこの新録音バージョンで収録されていることが多い[6]。
- 2015年5月13日発売の、ネオソウル・ギターデュオSOUL GAUGEの2枚目のアルバム『Walk on Japan 〜Everlasting Lovers〜』に「おもいで酒」のアレンジバージョンが収録され、小林本人もボーカルで参加している。なお、SOUL GAUGEのアルバムにボーカルトラックが収録されるのは今回が初めてのことである[7]。
収録曲
カバー
- 渥美二郎(1979年、アルバム『演歌熱唱 其の二』)
- 香西かおり(1991年、アルバム『綴織百景Vol.1 酒』)
- 藤圭子(1979年、アルバム『〜10周年記念〜涙唱!藤圭子(船村徹・遠藤実作品集)』『GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌』)
脚注
- ↑ 小林幸子 プロフィール|SACHIKO PROMOTION,INC.
- ↑ 新井恵美子『女たちの歌』光文社、2004年。ISBN 4334783147
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タグです。 「bestten
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ それ以後のアルバムでも、2013年9月4日発売のアルバム『S』のように、オリジナルバージョンの「おもいで酒」が収録されている例はある。
- ↑ ネオソウル系ギター・デュオ “SOUL GAUGE”とのコラボ決定(2015年3月16日閲覧)