あしかがフラワーパーク
あしかがフラワーパーク | |
---|---|
施設情報 | |
前身 | 早川農園[1] |
テーマ | 花卉 |
キャッチコピー |
花と光の楽園 花の芸術村 |
管理運営 | 株式会社足利フラワーリゾート |
来園者数 | 約150万人[2] |
開園 | 1997年[1] |
所在地 |
〒329-4216 栃木県足利市迫間607 |
位置 |
北緯36度18分54.0秒 東経139度31分19.3秒 |
公式サイト | あしかがフラワーパーク |
あしかがフラワーパークは、栃木県足利市迫間町にある花のテーマパーク[2][3]。
Contents
概要
栃木県足利市堀込町に早川農園として戦後に開園[4][1]、周辺の都市化および収益性の向上を求めて1996年2月に大藤4本を現在地に移植した。移植は日本の女性樹木医第1号である塚本こなみによって行われ[5]、日本で初めての成功例となった[1][注 1]。園内はフジ以外にも数多くの花々や植物で彩られていて、春から秋にかけて市内外から数多くの来場者を集める。元々は湿地帯だった場所でもあり[1]、園内は池やクリークなどの水辺も多くある。
目玉であるフジ(ノダナガフジ3本、八重黒龍1本、白フジのトンネル一式)は栃木県天然記念物に指定され[10]、これらが見頃となる4月中旬から5月中旬に「世界が息を呑んだ美しさ」をキャッチコピーに「ふじのはな物語」と称する藤まつりが開催される。開花時期に合わせ夜間はライトアップされた藤の花を観賞できる。この時期にはバスツアーが多く組まれたり、富田駅・足利市駅に停車する臨時列車が多数設定される。
もうひとつの目玉として、草花が停滞期とされている冬季(10月下旬-2月上旬)はイルミネーション「光の花の庭」が開催される。イルミネーション「光の花の庭」は、約180万球の藤の花の形をした薄紫色のLED電球を使った満開の大藤を再現した演出をはじめ、山の斜面を利用した光の壁画や、水辺の多い園内の特徴を活かすことで水鏡による光量の倍増効果を狙ったイルミネーションなど、合計で約400万球を使った大規模なものであり、さっぽろホワイトイルミネーション(北海道札幌市)・ハウステンボス 光の王国(長崎県佐世保市)とともに、夜景観光コンベンション・ビューローが認定する「日本三大イルミネーション」[11]および東京ドイツ村(千葉県袖ケ浦市)・江の島「湘南の宝石」(神奈川県藤沢市)とともに、同協会が認定する「関東三大イルミネーション」に指定されている[12]。さらに2014年には、調色機能に加えて曲げることもできるフレキシブル有機EL照明パネル(開発:コニカミノルタ)を用いた、世界初の有機ELイルミネーションが登場している[13]。2016年同協会主催の「第四回イルミネーションアワード」ではイルミネーション部門において単独で全国1位を初めて達成している[14]
また、同じく花の停滞期とされている夏季(7月-8月)はレーザーライトショーをメインとした「フラワーファンタジー in サマー」が開催される。レーザーライトショーはレーザー光線と音楽による演出の「レーザーショー」[注 2]や、レーザー光線とミストシャワー(ミスト散布)の融合による演出の「ウオーターショー」が行われる。他にもイルミネーションが部分的であるが先行開催される他、縁日屋台やプレイスポットが設けられ、打ち上げ花火が上がるなど園内は夏祭りのような雰囲気となる[15]。
2014年1月、CNNにより「フィンランドのオーロラ」や「マダガスカルのバオバブの道 」などと共に「2014年の世界の夢の旅行先10カ所」に日本で唯一選出された[18]。
2015年春に恋人の聖地サテライトの認定を受けており、5月27日にその銘板の授与式が挙行された[19]。
施設概要
開園時間・入園料
開園時間・入園料共、季節や花の開花状態により変動するため、公式サイト[2]を確認のこと。
なお、開園時間・入園料は当日朝7時に決定される。
イベントの開催時など年に数日入園が無料となる日がある[15][21]。
開園時間
無休。ただし、2月の第1水・木と12月31日は休園。入園は閉園30分前まで。
- 9時 - 18時(3月〜11月中旬) ※「ふじのはな物語」期間は7時から21時まで開園時間を拡大
- 10時 - 17時(11月下旬〜2月) ※イルミネーション期間は平日21時、土休日は21時半まで開園時間を延長
入園料
下記は概ねのもの。年度により多少の日付変更がある。なお、2014年4月の消費税改定に伴い金額が変更されている。、後述するパーク・アンド・トレインライド向けに足利駅北口の臨時観光案内所で割引チケットを販売しているほか、コンビニエンスストアでも前売りの入場チケットを発売している[22]。
大人(中学生以上) | 小人(4歳〜小学生) | |
---|---|---|
3月上旬 〜 4月中旬 | 300円 - 1,200円 | 200円 - 600円 |
「ふじのはな物語」期間 4月中旬 〜 5月中旬 |
900円 - 1,800円[22](昼間・夜間同料金) | 500円 - 900円(昼間・夜間同料金) |
5月中旬 〜 6月下旬 | 500円 - 1,200円 | 300円 - 600円 |
7月 〜 2月 | 300円 - 700円 | 100円 - 400円 |
イルミネーション期間 10月30日 〜 1月23日 |
700円(夜間料金) | 350円(夜間料金) |
- 割引制度あり(団体割引、再来園割引、他)
- 20名以上の団体は1割引
- イルミネーション期間は15時までは昼間の料金、15時半以降は夜間料金が適用される。客の入れ替えのため、15時で一旦閉園される。
- 一度園外へ出ると再入園は不可
- ペットを連れての入園は不可
交通
公共交通
- 最寄り駅:東日本旅客鉄道(JR東日本)両毛線あしかがフラワーパーク駅から徒歩1分[23][注 3]、富田駅から徒歩13分。
- 土曜日や休日、大藤祭り期間などには東武伊勢崎線足利市駅から無料シャトルバス(ただし大藤祭り期間は観光バスをチャーターして有料となる)が運行されている。ただし、12月〜2月の間は、イルミネーション期間の土曜休日を除き運休。
- フラワーパーク発のバスは、足利学校近辺にも停車する。大藤祭りおよびイルミネーションが行われている期間は夜間にも運行する。
- 大藤開花時期は周辺道路が特に混雑するため、フラワーパーク発着が栃木県道67号桐生岩舟線沿線の富田郵便局前に変更となる場合が多い。
道路
- 東北自動車道佐野藤岡インターチェンジより18分
- 北関東自動車道足利インターチェンジより10分
年間行事
年間を通して「8つの花の季節」というテーマ[1]に沿ってそれぞれ、季節ごとの花を楽しめるようになっている。
- 1月上旬〜2月下旬 - 早春
- 3月上旬〜4月中旬 - 春の花祭り
- 4月中旬〜5月中旬 - ふじのはな物語
- 序章 - うすべに藤
- 第二章 - 大藤・むらさき藤
- 第三章 - 白藤
- 最終章 - きばな藤
- 5月中旬〜6月上旬 - レインボーガーデン
- 6月上旬〜7月上旬 - ブルー&ホワイトガーデン
- 7月上旬〜9月下旬 - 水辺に浮かぶ花の妖精たち
- 10月上旬〜11月下旬 - パープルガーデン
- 10月末〜1月下旬 - 光の花の庭
- 光と花のコラボレーション
- フラワーパークのクリスマス
- ニューイヤーイルミネーション
- Ashikaga Flower Park In Early Spring 1.JPG
早春
- Ashikaga Flower Park 03.jpg
ふじのはな物語
(ライトアップ) - Ashikaga Salix Chaenomeloides And Iris 1.JPG
ブルー&ホワイトガーデン
- Ashikaga Flower Park Flower Stage In Late Autumn 2.JPG
パープルガーデン
- Ashikaga Flower Park Flower Garden Illuminations 3.JPG
光の花と庭(スノーワールド)
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 園の歴史 - あしかがフラワーパーク、2016年5月3日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 栃木エリアあしかがフラワーパーク - 福島県観光交流課、2017年5月25日閲覧。
- ↑ 季節感あふれる花が咲き誇る「あしかがフラワーパーク」 - 東武鉄道(電車の旅-東武沿線おでかけ情報). (2014年3月)、2018年5月3日閲覧。
- ↑ 農園から庭園へ、時代の変化に対応 [足利フラワーリゾート] - 独立行政法人 中小企業基盤整備機構(中小企業ビジネス支援サイト J-Net21)、2014年4月3日、2016年5月3日閲覧。
- ↑ “第16回 塚本こなみ(2006年5月25日放送)|これまでの放送|NHK プロフェッショナル 仕事の流儀”. 日本放送協会. . 2013閲覧.
- ↑ “6種類のフジの花、満開 埼玉・加須でまつり”. 朝日新聞(朝日新聞DIGITAL) (2013年4月30日). 2013年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2016閲覧.
- ↑ 『騎西藤まつり』に関する提言書 (PDF) p. 8 - 加須市(騎西地域まちづくり市民会議)、2013年5月28日、2016年5月10日閲覧。
- ↑ 「2013 春 ふじのはな物語」パンフレット - あしかがフラワーパーク公式発行物
- ↑ 読売新聞2015年5月4日13S版1面
- ↑ “天然記念物”. 足利市. . 2013閲覧.
- ↑ “夜景鑑賞士が選ぶ、世界新三大夜景・日本新三大夜景に続く新ブランド 「日本三大イルミネーション」が決定!”. 一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー (2017年10月21日). . 2017閲覧.
- ↑ “日本夜景遺産が「関東三大イルミネーション」に認定”. 日本夜景遺産事務局 (2012年10月14日). . 2017閲覧.
- ↑ 東日本最大級250万球を超えるイルミネーション!! -光の花の庭- (PDF) - 足利フラワーリゾート(あしかがフラワーパーク). (2014年10月15日)、2016年9月4日閲覧。
- ↑ “「第四回イルミネーションアワード」授賞式全国イルミネーションランキングが決定! 初登場続々、初の単独一位も誕生!”. 一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー (2016年10月29日). . 2017閲覧.
- ↑ 15.0 15.1 “8/20(土)、21(日)2日間限定「フラワーパークの夏祭り」”. あしかがフラワーパーク (2016年7月13日). . 2018閲覧.
- ↑ あしかがフラワーパーク - 日本夜景遺産
- ↑ あしかがフラワーパーク 藤のライトアップ - 日本夜景遺産
- ↑ Dream destinations for 2014(英語)
- ↑ 「恋人の聖地」銘板授与式に参加 - あしかがフラワーパーク .(2015年5月28日)、2017年5月31日閲覧。
- ↑ 見頃の花季節ごと満喫 - 読売新聞(YOMIURI ONLINE)、2013年11月23日、2016年5月3日閲覧。
- ↑ “11/23(木)- 11/26(日)の期間、足利秋まつりが開催されます。”. あしかがフラワーパーク (2017年11月19日). . 2018閲覧.
- ↑ 22.0 22.1 22.2 “あしかがフラワーパークへパーク・アンド・トレインライドのご案内”. 足利市ホームページ (2018年4月12日). 2018年5月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2018閲覧.
- ↑ 交通・アクセス|あしかがフラワーパーク
- ↑ 詳細は公式ホームページの「お問い合せ・よくある質問」[1]を参照。
- ↑ “【交通規制のお知らせ】迫間地下道(大久保町87号線)”. 足利市ホームページ (2014年4月26日). 2014年5月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2014閲覧.
関連項目
- 植物園
- 日本の植物園一覧
- 栃木県の観光地
- 東武トレジャーガーデン - 群馬県館林市に所在するフラワーガーデン。当園とタイアップ企画を行っている[3]。
- フラワーエクスプレス
- 足利藤まつり (列車)
- 足利大藤まつり (列車)
- 関東三大一覧
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- ashikagaflower - 公式YouTubeチャンネル
- 感動の藤!あしかがフラワーパーク/栃木 - All About
- あしかがフラワーパーク - NPO法人地域活性化支援センター(恋人の聖地プロジェクト)